日本のサクランボで1番有名な品種といったら、やはり「佐藤錦」だろう。「紅秀峰」や「ナポレオン」など他にも種類は色々あるが、佐藤錦の知名度は群を抜いている。

同じように、アメリカンチェリーにも人気な品種というものが存在する。それがアメリカ版の佐藤錦とも言われている「レーニアチェリー」だ。


・ツートンカラーのプレミアムチェリー

レーニアチェリーはアメリカのワシントン州で開発された品種で、州のシンボル的存在「レーニア山」にちなんで名付けられたそう。

アメリカンチェリーというと赤黒い実をイメージするかもしれないが、レーニアチェリーは赤と黄色が入り交じったとても綺麗な色をしている。国産のサクランボに近い色合いだ。

だが、実の大きさは国産のサクランボとは全然違う。佐藤錦と並べてみると一目瞭然。1番大きいものだと500円玉くらいの大きさがあった。さすがアメリカサイズといったところだろう。

大きいからといって身がスカスカということは全くなく、中は果肉と果汁がパンパンに詰まっている。パリッとした皮の中からジュワッと果汁が溢れ出るさまは、ものは違えどシャウエッセンみたいな感じだ。

赤黒いアメリカンチェリーはさっぱりめの甘みだが、レーニアチェリーはどちらかというとこってりした甘み。風味豊かという表現がピッタリである。

アメリカの佐藤錦と言われるだけあって、確かに味は国産の高級サクランボに近いものを感じる。クリーミーだがクドさは無く、日本人好みの味だろう。冷蔵庫で冷やして食べると最高にウマイ。


・近所のスーパーはたった10粒で430円! コスパを求めるならコストコがオススメ

レーニアチェリーを買おうとした時に驚くのはその値段。赤黒いアメリカンチェリーは比較的安価なイメージがあると思うが、レーニアチェリーはかなり高値で販売されている。お店によっては国産サクランボより高い値段で売られていることも。

収穫時期が6週間程ととても短いこと、そして果皮が薄く傷が付きやすいため生産に手間がかかっていることが、レーニアチェリーを高級フルーツたらしめている要因だ。

安く手に入れたい方は、コストコで購入するといいだろう。仕入れの都合もあるためいつも売っているとは限らないが、1キロ約2000円という破格の値段で購入することができる(ネットだと1キロ7~8000円程が多い)。

ちょっと高級なので尻込みしてしまう気持ちもわかるが、1度食べたらそのジューシーさと果肉の食感にやみつきになること間違いなし。

「サクランボはやっぱり国産がいいな……」とか言ってるのは本当にもったいない!  アメリカンチェリーの印象がガラリと変わると思うので、サクランボが好きな人はもちろん、今まで国産に固執してきた人にも是非食べてみていただきたい。出回る時期が本当に短いので、気になった方は食べ逃さないようにね!

参考リンク:ワシントン州立大学「レーニアチェリー」(英語)
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

▼スーパービッグサイズ! 500円玉よりも大きかったぞ。ちなみに、豊洲市場の公式サイトでは「超大粒チェリー」として販売されている。

▼コストコだと、例年6月終わりから7月にかけて見かけることが多いかも? 潤沢に在庫があるところを今まで見たことがない……。この時はお昼ごろ店舗に行ったが、漁られた形跡がすごい。