実に対照的である。いずれも “牛丼屋さん” という枠でくくられがちなチェーンでありながら、松屋と吉野家・すき家は、「鍋にかける意気込み」に関しては全く違う。

具体的に言うと、松屋だけが新商品の鍋を次々に出しまくっている。「新しい鍋が出たのか〜」と思っていたら、数週間後にまた新しい鍋が出ているという感じだ。試しに、松屋が昨年秋から今年にかけて発表した鍋を振り返ってみると……

・第1弾:牛鍋膳

(2018年10月9日発売開始)


・第2弾:豆腐キムチチゲ御膳

(2018年11月6日発売開始)


・第3弾:チーズタッカルビ鍋定食

(2018年12月4日発売開始)


・第4弾:四川風麻婆鍋膳

(2019年1月8日発売開始)


・第5弾:鶏と玉子の味噌煮込み鍋

(2019年2月5日発売)


ご覧の通り、松屋は毎月のように新しい鍋を販売開始しているのだ。

一方、吉野家は基本的に「牛すき鍋膳」「牛チゲ鍋膳」の2トップで勝負しており、すき家は「牛すき鍋定食」のみ。お店によっては、店舗限定メニュー等があるかもしれないが、公式サイトに載っている鍋メニューは上に挙げたものだけ……だと思いきや!

いつの間にか、すき家のホームページで「牛すき鍋定食」が無くなっており、変わりに「牛すき焼き丼」になっている……!

すき家に問い合わせると、「期間限定の商品なので、牛すき鍋定食の販売は終了しました」とのこと。マジか……。まだ寒いというのに、すき家の鍋がすでに終了しているだなんて……!


・まとめ

まあとにかく、今シーズンのすき家は早々と鍋から撤退。吉野家は牛丼チェーンらしい鍋だけを展開しており、松屋は牛丼チェーンの枠から飛び出したような鍋も積極的に販売しているということ。どれが正しいのかは分からないが、松屋が鍋というフィールドで攻めているのは間違いない。

ちなみに、松屋が昨年10月から今年にかけて発売した5種類の鍋のうち、私が2日連続で食べたのは『鶏と玉子の味噌煮込み鍋(単品560円)』のみ

なにも新商品だから言うわけではないけれど、松屋が今まで出した鍋の中で一番ハマったかも。ほんのちょいピリ辛の味噌も美味いし、チキンがマジでゴロゴロしているのが最高☆

参考リンク:松屋「鶏と玉子の味噌煮込み鍋膳」、吉野家「鍋膳」、すき家「メニュー
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

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▼『鶏と玉子の味噌煮込み鍋』はライスと味噌汁付きだと650円。増しチーズする場合はプラス150円になる

▼味噌に絡む具材の味、良し

▼チキンがゴロゴロしているのもまた良し

▼チーズをドバっとかけて……

▼チーズに絡む味噌もまた良し!

▼ちなみに、吉野家には「牛鍋ファミリーパック」ってのもある