歳をとれば味覚も変わり、胃腸だって衰える。筆者も最近、クリスピー・クリーム・ドーナツの「オリジナル・グレーズド」(以下、オリグレ)を、以前のように食べられなくなってきた。薄くコーティングされたシュガーのサクサクと、ドーナツのフワフワを併せ持つオリグレ。以前は何個でもいけたのに、今では1個食べるので精一杯。正直言って、この甘さがちとキツくなってきたのだ……。切ない。

が、変化にこそ大きなチャンスが隠れているもの。私もこの切なさの中、新たな発見があった。それがオリグレでサンドイッチを作るとうまいということだ! あっま〜いドーナツで、ハムやらチーズやらを挟んじゃう、そんな甘い&しょっぱいのコンビネーションが美味しくないわけがない。しかも公式発表のレシピなんだから試してみるっきゃないだろう!!

参考にしたのは、クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンのウェブサイトに掲載されているドーナツアレンジレシピだ。料理創作ユニットGomaさんが手がけたとのことで、以下のように説明されている。


「半分に切ったオリグレにハムや野菜、サラダ類を思い切り挟んで、見た目も味も楽しい3種類のレシピを作りました! ふわふわで甘〜いドーナツに、具材の塩気と生野菜のシャキシャキとした食感が意外に好相性! 野菜をたくさん食べられる新しいドーナツの楽しみ方です」


レシピではポテトサラダやツナスプレッド、ハム、キュウリ、アスパラガスなどを挟んだサンドイッチが紹介されている。「水分の少ない食材を選べば、具材の組み合わせの可能性はまだまだ広がりそう」とのこと。

そうだよね、サンドイッチって自由だよね! ということで公式レシピを参考にしつつ……


1:オリグレを半分に切り、塗りたかったらマヨネーズを塗る
2:具材を適当に切って適当にのせる

……といった感じで、筆者も自分の好みに合わせた3つのサンドイッチを作ってみた。


その1:ハム&レタス&チーズサンド

具材:レタス、ハム、きゅうり、マヨネーズ、スライスチーズ
感想:まずは公式レシピを参考にして作ってみた。指示通りに、薄切りハムを贅沢に5枚使ったので、食べ応えがあった。普段のサンドイッチには2枚ほどしか使わないので少しためらったが、ケチケチしてはいけないことを痛感。プロが考案したレシピだけあって安定感のある美味しさ。


その2:ハム&カツ&タマゴサンド

具材:千切りキャベツ、ハムカツ、ソース、千切りニンジン、マヨネーズ、スライスしたゆで卵、クレイジーソルト
感想:少しジャンクなものが食べたかったので、スーパーの惣菜のハムカツをのせてみた。オリグレの砂糖の甘み&ハムカツのソースのしょっぱさがとてもあっている。彩りも美しい。このままでは千切りニンジンなどがこぼれまくるので、ラップに包んで半分に切ると食べやすかった。


その3:BLT&アボカドサンド

具材:レタス、厚切りベーコン、トマト、アボカド、マヨネーズ
感想:サンドイッチといえばBLTサンドだが、甘いオリグレで作るとどうなるか? これがなかなか美味しかった。こんがり焼いた厚切りベーコンが存在感あってグッドだし、見た目もおしゃれ。まったりとしたアボカドとオリグレの相性も良かった。



てな具合で、どれも美味い美味いと食べてしまい……っは! オリグレ単体では1度に1個が限界だったが、サンドイッチの場合はそれぞれ半分(=オリグレ1個半)をペロリしていたことに後から気がついた。個人的にはハムカツサンドが一番美味しかった。

見た目は可愛いし、半分に切った断面が色鮮やかで映える。持ち寄りのパーティーなどでも、とりあえずの話題作りにはもってこいだ!

……とは言っても、サンドイッチにしては甘すぎる気もするし、オリグレ1個がやっとの人間が毎日食べられるようなものではない。それでも、ちょっと変わったサンドイッチが食べたい人にはうってつけだし、私は作っていて、そして食べていて楽しかった! なによりも自分に起こった変化を受け入れ、そこから新たな何かを見つけようとすることの爽快感を、大げさでなく感じたのだった。

参照元:クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン アレンジレシピ
Report:小千谷サチ
Photo:Rocketnews24.