音質が良くで扱いやすく、なおかつ手ごろな値段で購入できるイヤホンはどこにあるのだろうか? これらの要求を一言であらわすとしたら、「コスパが良い」だ。コスパ最高! コスパこそ命! そう考える私(佐藤)は、コスパを求めすぎるがあまり、ベストと言えるイヤホンにいまだ出会えていない。

そんな時に、当編集部のK.ナガハシが『SoundPEATS TrueFree』を紹介しており、これええやん! 買うっきゃない!! と思ったものの、ギリギリで踏みとどまった。イヤホンとの相性が悪いのなら、ヘッドフォンもありなのでは? と思ったのである。ということで、『SoundPEATS A2』を購入したので、その使用感についてお伝えしよう。

・完全ワイヤレスイヤホンに疲れた……

つい最近まで、私は完全ワイヤレスイヤホンを使っていたのだが、音飛びがひどく、とくに駅周辺や人が多く集まる場所では混線して、人ごみを離れるまでずっとつながらない状態が続く。ひどい時には、片方のイヤホンの音が途切れたまま、再起動してもしばらく聞こえないこともある。

完全ワイヤレスイヤホンは扱いやすいのが、耳から落ちるとイヤーピースは失くすし、充電はすぐ切れるし……。もうイヤや! となってしまったのである。音楽聞きたいだけなのに手間かかりすぎ! そこでヘッドフォンを購入する決断に至った


・3990円のワイヤレスヘッドフォン

この製品は、SoundPEATSのワイヤレスヘッドフォンである。販売価格はアマゾンで3990円。ワイヤレスでも有線でも使用が可能となっている。


近頃のアマゾンレビューはあまり参考にならないのだが、ざっくり見てみると評価は高い。まあ、3990円だし気に入らなくても、それほど損した気分にならないかなあ~。正直そこまで期待せずに購入してみた。


商品の説明には「デザイン性を重視」とあるが、それほどイカしているとは思えない。可もなく不可もないデザインだ。付属品は充電用のマイクロUSBケーブル、有線用の3.5mmオーディオケーブル。それに収納用の袋だ。


右側に再生ボタン・音量ボタン。それに低音を強化するBASS BOOSTボタンが付いている。


同じく右側の下部に充電口と、オーディオケーブルの差し込み口がついている。


・しっかりとフィット!

実際に装着してみると、見た目がゴツいが意外と軽い。重量は190グラム。上部のアジャストをきかせると、しっかりとフィットする。


軽いのは良いけど、何かの弾みでスポーン! と頭から飛んでったりしないのだろうか? 気になったのでヘッドバンキング!!

全然大丈夫だったぞ!


・BASS BOOSTの意味がない……

音質は割とマイルド。ドンシャリ感が好みの私としては、少々こもった感じに聞こえる。音楽プレイヤーアプリのイコライザーで多少高音寄りの設定にしてやると、こもった感じを多少和らげることはできる。残念なのは、売りのひとつであるBASS BOOSTだ。

これをオンにすると、イヤホンが音圧に耐えられずにバフバフ言ってしまう。ハッキリ言って使いものにならない。大変残念である……。



・音飛びは否めない

ナガハシが紹介したイヤホンは、Bluetooth5.0だったのに対して、この製品はBluetooth4.1。したがって、音飛びすることは多少覚悟していた。実際JR新宿駅の混雑時には、ブツブツブツブツっと頻繁に音飛びしてしまう。しかし、長らく無音状態になることはないので、まあ我慢できる範疇だろう。


イヤホン選びに疲れたという人は、ヘッドフォンを選択肢に入れても良いかも。久々にヘッドフォンの感触を確かめるのに、この製品はうってつけ。価格を考えれば大いにアリだ、何よりコスパが高い点がグッドである。

参考リンク:Amazon「SoundPEATS A2
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24