私(あひるねこ)には子供の頃からの夢がある。それはフライドポテトを山ほど食べることである。……と思ったけど、よく考えたらもう大人だし余裕でできるわ。というわけで、実際に山ほど食べてみることにした。

そんな私にピッタリの商品がロッテリアにあったぞ。その名も『バケツポテト』。ポテトS が5個分も入ったワイルドな一品だ。しかし、どうやら本当にバケツに入っているわけではないらしい。残念だ。私はバケツいっぱいのポテトが食べたいのに……。

よーしこうなったら、自分で「本気のバケツポテト」を作るっきゃない!

・ポテトを1万円分買う

さっそくバケツを持って、最寄りのロッテリアにやって来た。今からこのバケツが満杯になるほどの『バケツポテト』を買おうと思う。電話でお店に「やれんのか!?」と聞いたところ、「あ、大丈夫ですよー」と余裕の回答。おう、気合い入ってんじゃねえか。

用意した金額はドドンと1万円だ! ポテトを1万円分も買えるなんて、小学生の頃の自分だったらきっと卒倒するに違いない。お金を持つ手も震える。

ラッキーなことに、この日はちょうどポテトのセール日だった。通常600円の『バケツポテト』が、特別に450円で買えるようだぞ。どうやら私は天をも味方につけたらしい。よし、行くぜ!

・ポテトの山

「電話した『バケツポテト』の者だが……」と店員さんに伝えると、文字通りバケツリレー方式で厨房から運ばれてくる大量のポテト。業者か私は。こうして450円の『バケツポテト』を1万円で買えるだけ買った結果、その数なんと……。


22個! つまりポテトS 110個分!!

すげェェェェェエエエ!

うだるような暑さの中、揚げたてのポテトの山を汗だくになりながら会社に運ぶ。私の鼓動もまた、熱く高鳴っていた。あと少し、あと少しで夢が叶うのだ。自然と足取りも軽くなる。そして……。


ついにその時が来た! テーブルに果てなく広がるポテトの平原。そこに吹く爽やかな風は、私の鼻に猛烈なポテト香を届けてくれる。良い、これぞジャンクだ!


かくして伝説が幕を開けた。ロッテリアよ、俺が本当のバケツポテトを見せてやる──。総額9900円の選ばれし精鋭たち(ポテト)は、私の号令と共に我も我もとバケツの中へ吸い寄せられていく。

そう、彼ら(ポテト)もまた知りたいのだろう。まだ見ぬ新たな世界というやつを。


・本気のバケツポテト

さあさあ、盛り上がってまいりました! ポテトを愛する者たちよ、準備はいいか!? これがッ! これこそが……!! 空前絶後の「本気バケツポテト」だァァァァァアアアアア!



で、でけェェェェェェエエエエ! なんというド迫力!! 「ポテトの山」という言葉はコイツのためにあるのではないか? 圧巻! ただただ圧巻でござい!!

・夢の実現

目の前に広がる信じがたい光景。これは夢か、はたまた幻か? しかし、ズッシリとくるポテトの重量感は、それが確かな現実であることを私に教えてくれる。そうか……長年の夢がついに叶ったんだ。

私はバケツを抱き抱え、思わず外へと飛び出した。食べた。貪るように食べた。外は暑いので中に戻った。

自分のデスクへもバケツを連れて行った。皆が不思議そうな目で見てきた。でも食べた。まったく減らないので頑張って食べた。が、自己再生でもしてんの? ってくらいまったく減らない。逆に増えている気すらする。強い……。


・圧倒的感謝

私には子供の頃からの夢がある。フライドポテトを山ほど食べることである。そして今回、ついに夢を叶えることができた。ありがとうポテト。ありがとうロッテリア。私は今日という日のことを忘れない、永遠に。

参考リンク:ロッテリア
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼総額9900円

▼壮観なり

▼これが「本気のバケツポテト」だ!

▼みんなで頑張って食べた