競馬、そしてウマ娘ファンの皆さん、桜花賞はどうだっただろうか。結果はご存じの通り、ソダシが白毛馬初のクラシック制覇の快挙をレコードタイム、さらには無敗のオマケつきで達成した。

えっ、私の結果はどうだったかって? 桜花賞前、今年のG1は「ウマ娘」が馬券に絡む法則を見つけたことで迷わずウマ娘の血を引いた競走馬をチョイス。えぇ、自信満々で馬券を購入しましたよ。

・ウマ娘馬券、発動!

今回、私はウマ娘の血を全力で応援するため、子孫であるストライプ・ブルーバード・ストゥーティ・ソングライン・ホウオウイクセルの5頭の馬券を買うことにした。決して人気どころではないだけに無謀と思われるかもしれないが、競馬に絶対はない。むしろもし当たってウマ娘のガチャを好き放題やれるなら安い投資である。

ということで、ここは一攫千金を狙って3連単ボックスを……

とも思ったが、さすがにちょっと冒険しすぎかもしれないので3連複(1000円)と投資を抑えて夢を見るとしよう。まぁそれでもそこそこというか、かなりの配当がつくはず!

・本命はあのやんちゃ馬

そして私はウマ娘馬券に加え、人気どころを抑えつつウマ娘血統の競争馬を加えた馬券を購入。当然、期待は白毛のソダシで2歳女王の力走……とも考えたものの、私が軸に据えたのは……

気性の荒さが魅力的なメイケイエールだ。理由は鞍上の乗り替わり。できたらこれまで手綱をとっていた武豊騎手に騎乗して欲しかったが、バトンを受け取った横山典弘騎手に期待したくなった。

というのも、横山典弘騎手で思い出されるのがゴールドシップの神騎乗。気性の荒いことで有名な同馬を宝塚記念でエスコートしたように、きっとメイケイエールも上手に乗ってくれるに違いない! そしてゴールドシップはウマ娘にも登場するとなれば……これは……勝ったな!!

・桜散る

考えに考え抜いて購入した30点の3連単馬券、ウマ娘馬券を手にして桜花賞発走の時間を迎えた。とりあえずメイケイエールが先頭を走ってくれたら、希望が見えてくるはず!


そしてメイケイエールは先頭を走ってくれた……!!


のだが、出遅れ気味のスタートから道中かかってのものだったからもう絶望。直線を向いた瞬間に負けを確信する走りで、メイケイエールはまさかの最下位に敗れた。結果は冒頭にあるように、ソダシの快挙で私の桜はあえなく散ってしまったのだった。

見どころは直線を向いたときこそストゥーティが2秒くらい夢を見させてくれたことくらい。あとはソダシの真っ白な馬体、外からルメール騎手のサトノレイナスが突っ込んでくるところしか覚えていない。

・前を向こう

レースはソダシ → サトノレイナス → ファインルージュと入線。残念ながらウマ娘の子孫たちは掲示板に名前がない結果になってしまった。あぁ、法則かと思ったウマ娘血統の激走もここまでか……。

そうも思ったが、下を向いている場合ではない。次の皐月賞はすぐにやってくる。ウマ娘の子孫たちはどんな走りを見せてくれるのか。私はトレーナーである限り、一生懸命その走りを応援する。いつか来る奇跡を願って──。

執筆:原田たかし
Photo:© 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会、(C) Cygames, Inc.
ScreenShot:JRA IPAT