毎日のようには顔を合わせないけれど、ふと気付けばそこにあるもの。その気になればいつでも会えると思っていたけれど、知らぬ間に無くなってしまったもの。近年、次々と生産中止に追い込まれているお菓子たちは、まさにそのような存在ではなかろうか。

最初にお伝えしておこう。1967年から半世紀以上に渡り発売されてきた『森永チョコフレーク』は2019年6月に生産を終了した。つまり、いま店頭にある分及び在庫分が “最後の森永チョコフレーク” ということになる。繰り返す、いま店頭にある分が “最後の森永チョコフレーク” かもしれないのだ。

・消えた定番お菓子

関東地方では入手できなくなった「カール」を筆頭に、明治の「ピックアップ」や「ポポロン」「ポルテ」さらには江崎グリコ「キスミント」……などなど、ここ数年、大定番お菓子の販売終了が相次いでいる。

これも時代の流れ……いくら定番であろうと激烈な競争を勝ち抜けなかったお菓子はただ去るのみ。冷静に考えれば市場原理が機能している証拠であり、誰が悪いということではない。それでも寂しさを覚えるのが人間のいやらしさ、そして人情ではなかろうか。

・すでに生産終了

さて、昨年2018年の時点で森永製菓は以下のように発表していた。


「国内における生産拠点の再編に伴い、2019年春~初夏にかけて森永チョコフレークの生産を終了することとなりました」


森永製菓に問い合わせたところ、今年6月をもって森永チョコフレークの生産は終了しているとのことである。また併せて、冒頭でお伝えした「いま店頭にある分が “最後の森永チョコフレーク” となります」とも教えてくれた。つまり……そういうことだ。

・ローソンで購入可能

なお、ここ最近はスーパーなどで見かけなくなってしまった森永チョコフレークだが、ローソンで購入することが出来る。こちらもローソンの広報に問い合わせたところ「多少の在庫はありますが、それが無くなった時点で販売終了です」とのことであった。

「チョコフレーク」の存在自体は日清シスコのそれがあるため辛うじて無くならないが、再三お伝えしている通り『森永チョコフレーク』はもう間もなくこの世から姿を消す。ありがとう、森永チョコフレーク。テレビCMの「森永♪ チョコフレーク♪」を忘れません。

参照元:森永製菓
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼仕方ないとはいえ、寂しいなぁ……。