創作寿司に定評のあるスシロー。各分野のプロとコラボして新たな “うまい” を創る「匠のひと皿」プロジェクトしかり、そのこだわりと工夫は回転寿司チェーン随一と言っても過言ではない。

そんなひと工夫された寿司が集合したのが2021年10月27日に始まった『スシロースゴ技まつり』である。スシロー初の試みも含むこのキャンペーンは、まさにプライド・オブ・スシロー! さっそく14皿全部食べてみた!!

・キャンペーン全体の印象

まず、今回のキャンペーンを全部食べてみての感想から言うと、全体的に価格帯は高めに寄ってるように思う。13皿中、感動皿(税抜き300円、都市型店舗は税抜き320円)が5皿、お値打ち皿(税抜き150円、都市型店舗は税抜き170円)が6皿で大半を占め、レギュラー皿(税抜き100円、都市型店舗は税抜き120円)が2皿だからだ。

ちなみに、残り1皿は、長皿の「活あわび食べ比べ(税抜き480円、都市型店舗は500円)」である。生、焦がし醤油、天ぷらの3種のあわびが乗っていて、天ぷらのサクコリな食感が珍しい。スシローの長皿らしい豪華さとバリエーションの豊かさがある。

都市型店舗で14皿を食べてみたお会計は3696円。普段私がスシローに行った際のアベレージは2400円~2600円なので、やはり少し高めであることが分かる。だからこそ、狙って食べたいところ。そこで、全部食べてみてガチで凄いと思った寿司を以下に3つご紹介したい。


・一晩ねかせた店内〆さば(150円)

一晩ねかせただけでなんか変わるのか? 食べる前はそう疑ってしまったのだが、食べてみるとスシローの普段の〆さばとは全然違う。まろやかで口当たりが柔らかいのだ。

もちろん、違うということは「いつもの味の方が好き」という人もいるかとは思う。が、個人的には食べやすくなっていて、“ワザ” を感じた。


・大とろのレアしゃぶ(300円)

スシロー初の試みだという大とろのレアしゃぶ。キャンペーンメニューに同じインド鮪を使った「大とろ大切り(300円)」があるため食べ比べてみたのだが、レアしゃぶの方がより脂の旨味を感じられる味だ。肉っぽさが引き出されていると言ってもいいだろう。

しかしながら、大とろのトロけるような味も残っており、見た目はあんまり変わらない程度なのに味は大きく違う。高めの感動皿で1貫でもリピりたい味。


・えんがわ焦がし醤油(100円)

今回のコスパ王者を選ぶなら迷いなくこの皿だ。ぷるぷるで口の中で溶けるような味は、えんがわの旨みがより引き出されている。それでいて100円なのが凄すぎる。感動皿より感動した


──というわけで、100円皿でも魅せてくれる今回のキャンペーン。どの寿司もちょっとした工夫で味が底上げされているところにスシローらしさを感じずにはいられない。期間は11月7日までとなっているので、ひと工夫された寿司が好きな人は、ぜひスシローに足を運んでみてくれ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼生ほっき貝食べ比べ(300円)

▼極上のどぐろの炙り(300円)

▼真たこと剣いか(150円)

▼長崎の剣先いか(150円)

▼真たこ食べ比べ(150円)

▼剣先いかにぎりと沖漬け(150円)

▼マトウ鯛の天ぷらにぎり南蛮のせ(150円)

▼たこの梅しそ巻き(100円)

▼大とろ大切り(300円)

▼活あわびと生ほっきの食べ比べ(300円)