東京を中心に系列店を含め100以上の店舗を展開する喫茶室ルノアール。その魅力を一言で語るのはとても難しい。居心地が良いことは言うまでもないのだが、知られざるヒミツがあるのもまた、ルノアールファンを魅了する要素のひとつだ。

そのヒミツとは、ボランタリーチェーンを含めて、限られた店舗にしかないメニューが存在すること。なぜチェーン店であるにも関わらず、同じメニューで統一していないのか? それはおいおい調べるとして、今日紹介したいのは品川高輪店で見つけたピザだ。ルノアールなのにピザ? マジかよ!

・「ピザ」といえばピザトースト

ルノアールでピザと聞いたら、賢明なルノアールファンは「ピザトースト」を思い浮かべるはず。しかし、紹介するのはピザトーストではない。ちなみにコレに限らず、限られた店舗でしか提供されていないメニューのひとつに、コールドクレマコーヒー(760円)がある。


これはルノアールの定番水出しコーヒーを専用のサーバーでビールのように注いで提供する一品。なお、このほかにも季節メニューの限定パフェも、限られた店舗でしか提供していないことがあると加えておこう。


・ルノアールのピザ

さて、ルノアールのピザとはいかなるものか? 私(佐藤)も品川高輪店で初めて遭遇した。正式には「照り焼きチキンとたまごのフォカッチャピザ(700円)」という。ピザの衝撃もなかなかのものだが、生地がフォカッチャというのも見逃せない。なぜピザ生地じゃないんだ! なぜフォカッチャなんだ。そしてなぜ! フォカッチャをピザにしたんだ。ルノアールなのに。すべてはこの「ルノアールなのに」に帰結する。


そんな訳で実物はコレだ!

ピザトーストの具材に、照り焼きチキンとたまごを加えた感じ。トーストでも良かったんじゃないのか? あえてフォカッチャにしたのには、何か理由があるのか?


・いざ、実食!

上に乗っている蒲鉾(かまぼこ)みたいに見えるのが卵だ。ゆで卵を4分割して、白身を上にして乗せて、チーズをのせて焼いている。メニューの写真では黄身が上になっていたので、実物を見た瞬間にゆで卵とわからなかったが、間違いなく卵である。具材はほかに、ピーマン・トマト・ピザソース。これをナイフとフォークでカットしていただく。


食べると、生地のモッチリとした食感が印象的。ピザトーストのサックリとした歯触りとは対照的で、パン生地のピザが好きな人には好まれるかも。いっそのこと、クラフトタイプのサクサクとしたピザを作って欲しいところだ。ルノアールの軽食といえば、トーストかサンドイッチが定番。そこに新たにピザが加わることによって、新定番として定着するかも。いずれにしても、レアメニューなので見つけたら1度トライしてみて欲しい。

・今回紹介した店舗の情報

店名 ルノアール 品川高輪店
住所 東京都港区高輪3-25-22 カネオビル1F
営業時間 7:30~23:00 日祝7:30~22:00
禁煙席:72席 喫煙席:36席
定休日 なし

Report:ルノアール評論家 佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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