今年は新型コロナウイルスの感染拡大に翻弄された1年といって良いだろう。本来であれば、今頃東京五輪の余韻に浸りながら、外国人観光客で街はごった返しているはずだった。新たに誕生した商業施設も、大々的なオープンセレモニーを行うことなく静かに開業している。今回紹介する「日比谷OKUROJI(オクロジ)」も静かに始まった商業施設のひとつだ。

2020年9月10日に開業したものの、施設自体に気づかない人も多いのではないだろうか。実際に行ってみると、長い高架下のスペースをうまく利用していることがわかる。ここで私(佐藤)は、人生で初めて巣蜜(ハニーコーム)を食べた。

・100年前に建造された高架

この施設はJR有楽町駅と新橋駅間に誕生した、全長約300メートルの複合商業施設だ。1910年に建造されたレンガ高架橋であり、総面積は約7200平方メートルもある。施設が生まれる前は、明かりも乏しいただの裏道だった。今はレンガ壁を残した天井の高い開放的なモールに生まれ変わっている。



施設は北側が「日比谷サイド」、南側が「銀座サイド」と呼ばれている。数十メートルごとにベンチスペースとトイレが設けられており、心遣いと優しさを感じる設計になっている。


・ミツバチの巣

開業したものの施設内にはまだ空きスペースがあり、開店準備中のお店もいくつか見られた。そんななかで、すでにテレビでも取り上げられた店舗がある。それが「Bee Friendship 完熟屋」の日比谷店である。


ここは養蜂園直営のはちみつ商品の販売を行うショップだ。都内では清澄白河と浅草にも店舗を構えている。愛媛県佐田岬半島産の「はちみつ」と「完熟果実」を生かしたジェラートが売りなのだとか。


今回私が挑戦したのは、プレミアムトリプル巣蜜のせ(税込1080円)だ。3種のジェラート(瀬戸内レモン・ショコラ・ブルーベリー)に巣蜜がのっているという。巣蜜? 蜜がたっぷり詰まったミツバチの巣らしい。見たことはあるけど、食べたことはない。ということで実際に頼んでみた。


透明のカップには、3つのジェラートが団子のように連なっている。その上にははちみつがあふれ出た巣がのっかっている。はちみつは美味そうなんだけど、巣って食えるんだよね?


口の中に入れてみると、これが意外にも柔らかい! 巣ってこんな感触なんだ!? まるでグミでも食べているような、グニャグニャとした歯ごたえ。味は蜜の塊なので、あま~い!

現在約40店舗が出店している、日比谷OKUROJI。できたばかりのこの施設、今後新しいお店も出店することだろう。コロナが落ち着く頃には、人の集まる憩いの場になるに違いないだろう。


・今回訪問した店舗の情報

店名 Bee Friendsship 完熟屋 日比谷店
住所 東京都千代田区内幸町1丁目7-1 日比谷OKUROJI内
時間 11:00~20:00 土日祝日11:00~19:00
定休日 なし(施設に準ずる)

参照元:日比谷OKUROJIBeeFriendship 完熟屋
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24