当たり前のように感じるが、暖かい布団にくるまって寝ることや1日3回の食事は本当にありがたいことだ。しかし、毎日繰り返していると、人はいつの間にか感謝の気持ちを忘れてしまいがちになる。

そこで今回は、“感謝の気持ち” を思い出すようなニュースを紹介したい。「誕生日は刑務所で過ごしたい」と訴えたホームレス男性の過酷な人生を知ったら、どれだけ自分が恵まれているかを痛感せずにはいられないはずである。

・「誕生日は刑務所で過ごしたい」と訴えたホームレス

英ニュースサイト『GazetteLive』によると、「誕生日は刑務所で過ごしたい」と訴えたホームレス男性は、イギリス人で23歳のブラッドリー・グライムスさんだ。彼は、ここ半年ほど路上で生活。ミドルズブラ市にある店の前で寝泊まりしていた時、反社会的行動禁止命令に背いたことを理由に逮捕されてしまった。

・過酷な人生を送ってきた23歳

23歳といえば働き盛りのはず……。しかし、彼は7歳の時に自閉症だと診断されて以来、過酷な人生を歩んできた。養護施設で育ち、その間に脳腫瘍を患っただけでなく、ホームレスになって逮捕されるという厳しい状況に置かれてしまったからだ。

・誕生日は暖かい場所で目覚めたい……

そして反社会的行動禁止命令に違反して逮捕された彼は、4カ月の執行猶予を与えられていたのだが、再び同禁止命令に背いたことを認めて「刑務所に入れてほしい」と法廷で訴えた。なぜなら……

少なくとも刑務所なら、自分の誕生日に暖かい場所で目覚めて食事を取ることができる……というから、なんとも辛い話である。判事は、同件を一旦見合せて彼を再勾留するとの命を下したため、誕生日を路上で迎えずに済んだようだ。

世の中には、恵まれない境遇の人々がいる。そのことを忘れずに、当たり前に思ってしまいがちなことでも感謝の気持ちを示し、少々のことで文句を言わないように心掛けたいものである。

参照元:Twitter @BNTeessideGazetteLive(英語)
執筆:Nekolas

▼「誕生日は刑務所で過ごしたい」と訴えたホームレス男性