ついにGoogleが「ダークモード」の方がスマホのバッテリーが持つことを公表した。前々からユーザーレベルでは把握されていたことだし、各所でニュースになっているのでご存じの方も多いと思う。

それでもあらためて公表されたとなると使ってみたくなるものだが、筆者のAndroid7.0にはダークモードは存在しない。しかし、ある方法で6.0時代に実装されていたダークモードの一部を復活させることができるのだ。今回はその方法を紹介しよう!

・今回もXperiaでのみ検証&自己責任

以前も一度Androidの秘密のコードを紹介したが、今回もやはり検証できているのは筆者のXperiaのみ。他のモデルで試す場合は各々試行錯誤してほしいし、書かれているあらゆることについて自己責任でお願いしたい!

まずGoogleがダークモード云々のニュースについてご存じない方のため、まず簡単にそのニュースについて紹介しよう。海外メディアSlash Gearによると、発表があったのはGoogleが開催した「Android Dev Summit」でのこと。

要約すると、黒色がメインな「ダークモード」を使用すればスマホの消費電力が劇的に低下するというのだ。その理由は、ディスプレイに表示させる際に、青と白色は他の色より電力消費が激しいからだそう。

・ブルーライトをカットすればバッテリーの持ちも良くなるのでは?

このニュースを知った筆者はiPhoneの「Night Shift」みたいに青や白い光を弱めるモードでも効果はあるのでは? と思ったのだ。検証したら面白いかもしれない。

しかし問題が発生。筆者のスマホはいまだにAndroid 7.0 Nougat。そして7.0にはダークモードもナイトモードも存在しない。Android 7.0で検証しても、ナイトモードを使っていたらきっと突っ込まれるだろう……。

そこで、まずはAndroid 7.0でも6.0時代のナイトモードの一部……正確にはiPhoneの「Night Shift」のような機能を復活させる方法を皆さんとシェアすることにしたのだ。

・秘密の「System UI Tuner」の開放

かつてないほど前置きが長くなったので、ここからは飛ばしていこう。まずは隠された機能「System UI Tuner」の開放の儀を行うぞ! まずは画面を一番上から2回スワイプして濃紺のメニュー画面を出して欲しい。

右上に歯車のようなマークがあるはずだ。そいつを3秒か、あるいは5秒くらい長めにタップし続けてから指を離そう!  すると……


「Congrats! System UI Tuner has been added to Setteings」(おめ! システムUI調整ツールが設定に追加されたよ♪)



的な文章と共に、「Settings(設定)」の項目の下のほうに「System UI Tuner(システムUI調整ツール)」が増えているはずだ。これでもう第一段階は完了である。



・「Night Mode Enabler」をインストール

次にすべきはアプリ「Night Mode Enabler」をインストールすること。適当にGoogle Play Storeで入手して欲しい。もちろん無料だ。インストールしたら、アプリを開こう。

ど真ん中に「ENABLE NIGHT MODE」と書かれた灰色のボタンがあるはずなので、そいつをタップしよう。すると……


「Yey, you should now have a quick toggle for Night Mode available.」(イェーイ、ナイトモードのスイッチが追加されたはずだよ☆)


的な文章と共に、4つほどOn / Offを切り替えられる項目が表示されるはずだ。これらの項目のうち、一番上の「On」と「Adjust tint」「Adjust brightness」の全てをとりあえずOnにしよう



人によってはこの段階でナイトモードに切り替わり、画面がオレンジっぽい色になるかもしれないし、ならないかもしれない。どちらでも大丈夫なので先に進もう。

・アイコンを追加する

これでもう実装は完了。あとは簡単にOn / Offを切り替えられるようにするだけだ。また最初に開いた濃紺のメニュー画面を出そう。そして右下の「Edit(編集)」的なボタンをタップ。

スクロールダウンしていけば、どこかに「Night Mode」のアイコンがあると思う。あとはこのアイコンをドラッグして、好みの場所に持っていけば、手軽にいつでも通常モードと切り替えることができる。



起動していただければわかるとおり、まさにiPhoneの「Night Shift」モードである。なおインストールしたアプリだが、実は6.0の頃から実装されたままで7.0では無効にされていただけの機能を開放するだけのものだ。

つまり、画面をオレンジ色にするアプリを常時稼動させているのとは違う。したがってスクリーンショットを撮ったりしてもオレンジ色にはなっていないから安心して欲しい!

以上がAndroid7.0でナイトモードを復活させる方法である。これで青や白い光をカットできていることになるわけだが、気になる電力消費量の違いについてはまた次回! それまではこのモードでブルーライトをカットするなどして役立てて欲しい。

参照元:Slash Gear
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.