私は今、猛烈に後悔している。映画『ボヘミアン・ラプソディ』をマークしていなかったことを。具体的に言うならば、公開日の11月9日に映画館へ行かなかったことを! そして、ここまで素晴らしい映画だと予想していなかったことを!!

もちろん、話題になっていたことは知っていた。しかしながら、姑息にも以下のように思っていたのだ。「良い映画らしいけど、スター・ウォーズの新作ほどの話題性はないんじゃないかな。だから、公開日に映画を見に行って記事を書いても、PV(ページビュー ※簡単に言うと閲覧された数)は伸びないかもな」と。

──殴りたい……。1週間前の自分を、猛烈に殴りたい。そして、こう言ってやりたい!

「もしPVが伸びなかったとしても、そんなん関係ないやんけ! めっちゃええ映画やねんぞ! たった1人でも『ちょっと見てみよかな』と思ってくれたら、それで十分やないか。そこやろ、大事なんは! PVとか考えるから、そういう大事なとこ見失うねん!

あとお前、中学の時に初めてクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』を聞いて、「ガリレオって(笑) 意味わからんわ(笑)」とか言ってたよな? 映画を見たときに、そのあたりのシーンで感動するから覚悟しとけよ。なにせ、“ガリレオ” 的な部分の企画を通すために、バンドは……」


──これ以上言うとネタバレになりそうなので、そろそろやめよう。映画の内容については各自で確認していただくとして、ここでは私が映画の鑑賞後に何をしたのかについて触れたい。

タイトルにもあるように、私は映画を見たあとに新宿二丁目へ向かっていた。といっても、どこかの店に行きたくなったわけではない。ただ、街の雰囲気を味わいたくなったのだ。フレディ・マーキュリーが愛した街の雰囲気を

ここでちょっと補足すると、フレディ・マーキュリーとは映画『ボヘミアン・ラプソディ』の主人公であり、クイーンのリードボーカル。そんな彼が新宿二丁目に何度か通っていたことは割と有名な話で、様々なメディアで取り上げられている。

ちなみに『NEWS ポストセブン』によると、フレディ・マーキュリーは新宿二丁目のバー「九州男(くすお)」がお気に入りだったそうだ。


・新宿二丁目を歩き回る

それはさておき、映画を見たあとに、私は新宿二丁目を歩き回った。どこか店に入るでもなく、街の写真を撮るわけでもなく、ただひたすら歩き回った。映画を見て興奮していたからというのもあるだろうが、とにかく歩きたかった。

大げさに言うならば、フレディ・マーキュリーの残り香を嗅ぎたかった。そう思ってしまうほど、映画のフレディー・マーキュリーはめちゃくちゃカッコ良かったのだ。

どこがカッコ良かったのかというと、あえて1つ挙げるとしたら終盤のライブで……おっと! またネタバレになるところだった。

とにかく、クイーンが好きな人はもちろん、「フレディ・マーキュリーって誰?」という人でも、この映画はオススメだ。まあ、Netflix(ネットフリックス)などの動画配信サイトで取り扱われるのを期待して待つという手もあるが、『ボヘミアン・ラプソディ』はライブシーンが多いので、音響を考えたら映画館で見るのが一番だと思うぞ。

参考リンク:ボヘミアン・ラプソディ(公式サイト)、NEWS ポストセブン
Report:和才雄一郎
Photo:© 2018 Twentieth Century Fox / RocketNews24.

▼こちらが日本語版予告編動画

▼ちなみに、クイーンの公式YouTubeチャンネルにも映画の一部が紹介されている(英語)

▼こちらは曲の方の『ボヘミアン・ラプソディ』。映画を見てから聞くとより一層最高