いよいよ9月12日に発表かと言われているiPhone5。そんななかパクリ大国・中国が早くもiPhone5のパクリ製品を発表した。

その名も「Goophone i5(グーフォーン アイファイブ)」。噂されているiPhone5に酷似したデザインであるだけでなく、Googleを彷彿とさせる名称にAndroidのマスコット「ドロイドくん」ソックリなミツバチがトレードマークだ。

やれやれまたか……と世界は呆れたのだが、事態はさらに驚くべき方向に発展しそうである。なんと、Goophone i5の発売元が中国国内で特許申請済み、iPhone5が中国で発売されたらiPhone5を特許侵害で訴えるというのである。

中国メディアによると、香港籍の企業が先日、スマートフォン「Goophone i5」を発表。その紹介動画で激しく権利を主張しているという。彼らの主張はこうだ。

「Goophone i5はiPhone5が発表される前に発表」
「独自に研究開発した」
「独自の知的財産権を所有している」
「意匠登録済みである」

と述べている。そして「商標法は原則、先に登録し運用したものの権利が保護される」と強調だ。つまり、Goophone i5の方が先に世に出ている、後からでるiPhone5はGoophone i5の権利を侵害していると主張しているのだ。

さらにアップルに「もしiPhone5とGoophone i5の外見が同じなら(中国における)iPad訴訟の二の舞になるだろう」と警告、告訴まで匂わせているのである。

Goophone i5側が言う「iPad商標訴訟」とは中国企業である唯冠が中国国内でiPadの商標を先に登録していたため、アップルを商標の無断使用で訴えたものだ。結果、唯冠の主張が認められアップルは唯冠に和解金を支払っている。

このニュースに中国人は「なんて面の皮が厚い!」、「名前もデザインも何もかもパクリ! どこがオリジナルだ」、「狂気の沙汰だ」と批判の声があがっている。一方で、「考えたな!」、「中国強い!!」、「法律まで勉強するとはやるな!」と面白がっている声も多く見られる。

確かにGoophone i5の見た目はiPhone5のものとされる画像にソックリだ。だがGoophone i5は中国企業が噂から想像して作ったものなのか、本物のiPhone5の機密が流出して作られたものなのかは定かではない。

iPhone5が発表されないことには、どの程度ソックリなのかはわからないが……万が一情報が流出したのならば、これもチャイナリスクとも言えるのだろう。アップルにとっては頭の痛い問題だ。

参照元:Youtube AndroidSale enet.com