2018年11月8日、守備のスペシャリストに贈られる「三井ゴールデン・グラブ賞」が発表された。そうそうたる顔ぶれが並ぶなか、ひときわ目立つのが福岡ソフトバンクホークスのキャッチャー「甲斐拓也」。先日の日本シリーズMVPに続き、またしても1つ勲章が増えた。

甲斐選手は2年連続2回目の受賞となったが、このところ「甲斐キャノン」という言葉をよく聞く。今回、どうスゴいのか詳しく知らない人のため、改めてそのスゴさを伝えたい。

・甲斐選手のプロフィール

以前にも紹介したが、甲斐選手は1992年11月5日生まれの26歳。大分県の楊志館高を卒業後、育成選手ドラフト6巡目でソフトバンク入りした。身長は170センチとプロ野球選手の中で小柄だが、日本シリーズで広島の盗塁を6回連続で刺したようにとにかく肩が強い。

・甲斐キャノンのスゴさ

詳しくは、パシフィックリーグTVの公開した動画「H甲斐キャノン炸裂!! 盗塁阻止率も さらに上昇!!《THE FEATURE PLAYER》」をご覧いただけたらすぐに分かる。捕球してから送球するまでのスピードが尋常じゃなく、次の瞬間には野手のもとへボールが届いている。

言葉で表すなら、まさしく「キャノン」というのがふさわしい。また、捕球から二塁到達までのタイムを計測した動画も公開されており、2秒前後が平均なのに対して甲斐キャノンは1.8秒くらいでボールが二塁に到達する。ほんのコンマ数秒ではあるが、それがプロの世界では明暗を分けるのだ。

・日本代表にも選出

甲斐選手は侍ジャパンにも選出されているように、いまや球界を代表する捕手に成長した。ちなみにソフトバンクの千賀投手とは同期で、育成の星でもある。甲斐キャノンと甲斐拓也、その名前は覚えておくべし!

参照元:YouTube[1][2]
執筆:原田たかし

▼甲斐キャノン集

▼二塁への送球タイム(甲斐選手は2:55あたりから)