新年早々、怒涛の勢いで福袋特集をお届けしてきたロケットニュース24。楽しんでいただけただろうか? どの福袋も我々が直接お店へと出向いて手に入れたもので、購入のために開店前から並んだりもした。が、その開店前の対応について、ごく一部ではあるが、一言物申したい店舗があった。

人気店の場合、福袋を求めて開店前から多くの人が押し寄せる。店側は公平を期するため、整理券を配ったり、順番に並ばせたりする必要があるはずだ。しかし、ある店舗で私(あひるねこ)が開店前から待っていると、入場整理どころか、なぜか高度な放置プレイを食らう羽目になったのである。あれは一体何のつもりだったのか?

・人気福袋を買うために

1月1日。人気福袋を確実にゲットするため、編集部総出で各地に散らばった我々。もちろん私も朝から現地へと出向いた。名前は伏せるが、誰もが知っている有名店だ。いくつか店舗がある中で、私が向かったのは比較的大きな路面店である。

・入場整理なし

開店前に到着すると、私以外にはまだ誰もいない状態だった。のだが、この時点で嫌な予感がした。普通、「ここから並んでください」的な案内が用意されているものだが、そこには何もない。「○○時 開店」という貼り紙のみ。入口が数カ所あるため、どこに並ぶのかまるで不明だ。

仕方なく店舗からやや離れた場所に立っていると、そのうち福袋目的らしき人がちらほらと現れた。みんな、並ぶでもなくフワッとした感じで店の近くに立っている。それぞれがどうしたらいいのか分からないという様子だ。開店まであと5分。え、これどうなるの?

・広がる不安感

開店時刻を過ぎたころ、ようやく中から店員さんが出てきた。外には20名ほどが待っているので、入場整理とかするかな? と思いきや、福袋を外に並べている。しかも、思ったよりだいぶ少ないぞ。この時、待っている人たちから発せられた戸惑いの空気感は、とても筆舌に尽くしがたい。

・まさかのプレイ

福袋の設置が完了すると、再び中に消える店員さん。外には福袋と、それを遠目に眺める我々だけが取り残された。マジかよ……いや待て。もしかすると、これは高度な放置プレイなのかもしれない。さっきのキレイな店員さんも、言われてみればそういうタイプな気がする。きっと、私は元旦から調教されているのだろう。

・そのまま開店

入口のドアがすでに開いているため、何も知らずに中に入っていく客もいる中、我々は「おあずけ!」と言われた犬のような気分で、この永遠にも感じられる数分をただ待ち続けた。そして、ついにご主人様……いや先ほどの店員さんが出てきて、我々に向かってこう言ったのだ。

「お待たせしました、どうぞー」


えええええええェェェェェェエエエエ!?

またしても店内に戻っていくご主人様。え、この状態で!? いやいや、無秩序かよ! 整列させてよ~、整列したいんだよ~。結局、先に並んでいたとか関係ない状態で福袋の販売が始まった。ヒャッハァァァァアアア! 略奪だァァァァアアアアアアア!!

・いかがなものか

幸い、その場にいた人たち全員が空気を読みまくったおかげで、大きな混乱もなく私は目的の福袋を無事に買うことができた。だが、もしも全員が一斉に集まってきて、ちょっとしたパニックになっていたら一体どうするつもりだったのか? あの対応にはどうにも疑問を感じざるを得ない。

・整列したい

たしかに、お正月から仕事の店員さんは大変だろう。しかし、誰もが知っている有名店で、毎年大々的に告知している人気福袋なのだから、もう少し配慮があってもいいような気がするのだ。各企業の皆さま。来年も買いに行きますので、どうか心あるご対応をよろしくお願いいたします。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.