日本を代表するコメディアン、志村けんさんがこの世を去ったのは2020年3月29日のことだ。その事実を、私(佐藤)はいまだに受け入れられないでいる。テレビを見ていたら、ひょっこりとあらわれて、カメラに向かって「アイーン!」……なんてことが起きても全然不思議に思わないだろう。しかし残念だが、志村さんはもうこの世に居ない。

そんな志村さんの功績を称え、西武鉄道は7月14日の初電車から『東村山音頭』を、東村山駅の発車メロディとして流し始めた。その音を聞くと、志村さんと東村山市の深い絆を感じることができる。

・4年ぶりの発車メロディ

実は東村山音頭が発車メロディとして使われるのは、今回が2度目。2014~2016年の間、当時の5・6番線上り方面と、4番線下り方面に、それぞれ異なるアレンジの発車メロディを採用していた。今回は1・2番線で、4年前に使用していたメロディを流しているという。


1・2番線でそれぞれ異なるメロディを確認したかったのだが、私が駅に到着した時刻(10時)頃には、1番線を使用しておらず、2つのメロディを確認することはできなかった。1番線の音を聞きたい人は、平日は9時26分。土日は6時54分までにホームに到着しなければならないようだ。


・志村さんが脳裏に浮かぶよう

2番線上りの国分寺駅行きは、日中は10分おきに発車している。1番線は聞き逃したが、2番線は何度も聞くことができた。流れたメロディは、東村山音頭の原曲、冒頭の一節をアレンジしたものだ。「ひがし~むらや~ま~♪」のところである。


この短いメロディに見送られながらホームを離れる電車を見ていると、志村さんが見送ってくれているみたいだ。


ホームの端に立った駅員姿の志村さんが、指差し確認しながら、電車を見送る姿が見える。東村山音頭をこの先もずっと発車メロディにしておいて欲しい。志村さんは東村山と共にある。

参照元:西武鉄道(PDF
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼2014年、発車メロディに採用された当時の様子