2019年公開の『アベンジャーズ / エンドゲーム』で、大きな区切りを迎えたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の世界。今年2020年からは新フェーズに突入し、これまでと同様のペースで映画が公開される見込みだ。

その1発目は2020年5月公開の「ブラック・ウィドウ」であるが、今回ご紹介する『モービウス』はMCUに属していないマーベル映画となっている。アメコミファンでも「渋すぎる」と絶句するであろうモービウスとは一体……?

・マイナーな敵役

まずは簡単に『モービウス』のキャラクターを説明しておこう。モービウスはスパイダーマンに登場するヴィラン(敵役)で、一言でいえば “ヴァンパイア” である。元のマイケル・モービウスが天才的な科学者であるため「天才的な頭脳を持つヴァンパイア」と思えばいいだろう。

ぶっちゃけ、ありきたりと言えばありきたりなキャラ設定で、スパイダーマンに登場する数多のヴィランの中でもその存在感は希薄な部類に入る。知名度的にもヴェノム、カーネイジ、グリーン・ゴブリン、ドクター・オクトパスらには及ばず、アメコミファンでも「いたっけ?」という人が多いハズだ。

そんなマイナーヴィランでも単独映画になるのだから、マーベルの映画バブルは凄まじい。映画『モービウス』は主演に「スーサイド・スクワッド」でジョーカー役を演じた “ジャレッド・レト” を迎え、2020年7月31日に全米で公開される(日本での公開時期は未定)。

・MCU作品ではない

詳しい方はお気付きかもしれないが、モービウスはスパイダーマン版権に属するキャラクターなので、映画『モービウス』はコロンビア(ソニー・ピクチャーズ)作品、つまりマーベルでありながらMCUには属さない作品となっている。つまり、映画『ヴェノム』と全く同じ位置づけの作品だ。

とはいえ『ヴェノム』はかなりの秀作だったので、モービウスも期待していいのではなかろうか? 原作ではヴィランではあるものの、善良な心の持ち主としても描かれていることから、現状ではいわゆる “ダークヒーロー作品” になる可能性が高いと思われる。

また、予告編の最期にはマイケル・キートンの姿が。マイケル・キートンといえば『スパイダーマン:ホーム・カミング』でヴァルチャーを演じたことで知られている。仮にマイケル・キートンがヴァルチャーとして登場するならば、いずれスパイダーマンの登場もある……のかもしれない。

とにもかくにも、2020年もマーベル作品が映画界の大きな話題になることだけは間違いなさそうだ。映画『モービウス』は2020年7月31日全米公開される。

参考リンク:映画『モービウス』公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
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