マスクが買えなくて心が折れかけるかもしれないが、諦めちゃいけない。本記事で伝えたいことをひと言で表すと以上だ。当たり前と言えば当たり前のこと。だけど、無意識のうちに「特別なコネがないとマスクは回ってこない」と思っていないだろうか? 

中には、「転売商品を買うしかないの?」と思っている人だっているかもしれないが、それは違うぞ。転売商品を買ってはいけないし、そもそもそんなことをしなくたって大丈夫。やり方はいくつかあるが、「足で稼ぐ」ってのもその1つだろう。実際にやってみたので、以下で紹介したい。

・近所の薬局で気になった「素朴な疑問」

ご存知の通り、今は日本中がマスク不足。新型コロナウイルスの影響で、どこもかしこもマスクがない。私の住んでいる地区も例外ではなく、近くにある薬局は「本日マスクの入荷はございません」「入荷も未定」「売り切れました」「SOLD OUT」の嵐。

今の状況を考えれば、無理もないこと。むしろマスクが無くて困っている1人としては、店頭に貼り出してもらう方が分かりやすくて助かるなぁ……なんて思っていたそのとき! ふと気になったのだ。


「『本日マスクを入荷しておりません。入荷も未定です』と宣言している薬局が一定エリアに複数あったら、同日中に近隣の薬局まで足を運んでも絶対にマスクは手に入らないのだろうか?」



──と。もちろん入荷ルートはお店によって異なるから、どんな商品でも「こっちの店は売り切れでもあっちの店では販売中」ってことが起きるのが当たり前。しかし、それは一般的な商品の場合だ。

現在のマスクは、不足しているという意味で “特別な商品” と化していると言っていいだろう。そんなマスクが、「入荷は未定」。大手のドラッグストアでも「入荷は未定」。……もはや、「マスクをゲットできるかどうかは『店による』というより状況的に仕方がない」的な空気さえ漂っている。

だから、『入荷は未定』の貼り紙があった場合、少なくともその日のうちに近隣の薬局でマスクを手に入れようと思っても無理だろう。

──このような諦めの気持ちが、私の心の中でここ最近で何度も生まれているのだが……本当に無理なのだろうか? 「諦める前に確かめろ」という天使の声が「無理だって」とささやく悪魔の声に勝ったので、検証してみることにした。


・新宿駅周辺で調査

選んだエリアは、私の職場がある新宿駅近辺。検証した時間は、2020年3月19日の午後だ。開店時間からしばらく経っていることもあって、正直なところあまり期待はしていなかったのだが……!



結論を最初に言ってしまおう。買えた。10軒以上の薬局を回る羽目になったものの、買えたのだ。それも、「本日マスクを入荷しておりません。入荷も未定です」と貼り紙がある薬局のすぐ近くの薬局で。その店のスタッフから「ピタッとタイプのマスクになりますけど、ありますよ〜」とあっさり言われたのである。


もちろん、運による部分は大きい。その日の運が悪ければ買えなかっただろう。しかし少なくとも『本日マスクを入荷しておりません。入荷も未定です』と宣言している薬局が一定エリアに複数あっても、足で稼げば買えないわけじゃないってことは判明した。

「まぁそうでしょう」と思う人だっているだろうが、私と同じく「入荷は未定」の貼り紙を見ると無意識のうちに諦めモードになっていた人だっているのではないだろうか?

ちなみに、私がマスクを買ったお店の店員さんは「近くにある同じチェーン店でも、店舗によってマスクの入荷状況は違う。あっちの店舗では入荷しているのにこっちには入って来なかったり、別の日にはこっちの店舗に入ってあっちには無いってこともあるよ」と教えてくれたから、ご参考に。


というわけで、冒頭で書いた通り諦めないことが大事。まぁこんなことに頑張らなくてもいい状況に早くなってくれるのが1番いいのだが、マスク不足は今すぐ解決しそうにない。「足で稼ぐ」というのも、現時点では1つの解決策と言えそうだ。

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼購入したのは15時8分。ちなみに私が見つけた店舗は「ダイコクドラッグ歌舞伎町1丁目店」だが、当然ながらこの店でマスクの在庫が豊富とかそういう話ではない。タイミングの問題だ。

▼買えた薬局から徒歩1分ほどの場所にあるマツキヨ。

▼そしてミネドラッグも同じく……

▼こんな感じ。

▼諦めずに足で稼げば何とかなるぞ!