2017年9月19日、メキシコで中部を震源とするマグニチュード7.1の地震が起こり、甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しい。日本も地震大国と知られ、今までに大震災を経験しているだけに、他人事とは思えないところがある。

そんななか、メキシコ地震で深呼吸をしているかのように動く道路の動画「Earthquake Mexico Incredible Weird Video Earth ‘Breathing’ 19-09-2017」が激撮され、恐ろしすぎると話題になっている。一体、この不可思議な現象はどのようにして起きたのだろうか!?

・「深呼吸をしているかのように動く道路」が激撮される

米版『ナショナルジオグラフィック』によると、ネットで話題となっている動画を撮影したのは、メキシコシティのリゴバルト・レチュガ・シルヴァさんという男性だ。地震が起きた当日、激しく揺れる建物から飛び出した彼は、不思議な現象に遭遇した。

盛り上がっては元に戻ることを繰り返す……まるで大きく深呼吸をしているかのような道路を目にしたのだ。その様子を撮影した動画で、歪むアスファルトを見た人々は思わずたじろぎ、迂回しながら逃げる様子が映し出されている。

・こんな現象が起こるのはなぜ!?

映画の特殊効果を見ているかのようで、そんな道路の上を通ろうものなら、地中に飲み込まれてしまいそう。なんとも恐ろしいシーンだが、一体なぜ道路がうねるような現象が起きたのか。

地球物理学者たちによると、地盤の沈下や亀裂が起きたことにより、引き起こされた「液状化現象」だという。メキシコシティは水分を多く含んだ地盤の上に成り立っているため、割れた道路が深呼吸をしているかのような動きをしたと見られている。

・東日本大震災でも液状化が多発

なお、2011年に発生した東日本大震災でも関東地方で液状化が多発。東京から千葉にかけての東京湾岸、利根川下流域に集中して確認された。その他、多くの河川流域も被害を受けている。

参照元:YouTubeNational Geographic(英語)、埼玉県HP
執筆:Nekolas

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