ミスタードーナツが2021年6月11日、新商品の販売を開始した。その名も『むぎゅっとドーナツ』というそうだ。可愛い響きだな……むぎゅっ。

ポンデリングを彷彿(ほうふつ)とさせるが、わざわざ種類分けしているということはベツモノなのだろう。さっそく食べて確認せねばと、買いに行ってみたぞ。

・包丁を入れると “むぎゅっと” した

『むぎゅっとドーナツ』は、オリジナル(テイクアウトの場合税込140円)・チーズ(151円)・レーズン(151円)・レーズンシナモン(162円)の全4種類。

「こっからここまで全部ください」と店員さんにドヤ顔で注文し、それら4種をテイクアウトしてみた。手に持った感じは、とても軽い。

“むぎゅっと” というくらいなので、ギュッと詰まった重たいものをイメージしていたのだが当てが外れたようだ。どのあたりが “むぎゅっと” なのだろうと、首をかしげながら包丁を入れたところで、なるほど納得。

切る際に、ものすごく “むぎゅっと” したのだ。サクっとしているのでもなく、フワッとしているのでもない。これは間違いなく “むぎゅっと” だ。

どういうことかと言うと、包丁が少々入りにくい。最後にギュッと力を入れなければ、切ることができなかった。硬い訳でも、取り立てて柔らかい訳でもない。しかし、包丁では切りにくいのだ。

試しにポンデリングやフレンチクルーラーに包丁を入れると、サクッと切ることができた。やはり “むぎゅっと” は、そのほかのドーナツとはベツモノらしい。


・日常的に食べられそう

それでは、オリジナルから食べてみよう。口に入れると、モチっとフワっとしている。小麦本来の味が感じられ、甘さは少な目。噛み心地はやはり、どことなくポンデリングに近いものがある。

そんなことを思いながら、オリジナル以外を食べていて気が付いたことがある。それは、非常に食べ心地が軽いということ。

最も味が濃そうなレーズンシナモンでも、食感や後味、お腹への溜まり具合などすべてにおいて軽やか。全体的にしつこくなく、爽やかなのだ。

カロリーを見たところ “むぎゅっと” のオリジナルは180kcal、ポンデリング(プレーン)が219kcalとのこと。なるほど……! 

ドーナツと言われなければ、コレはパンだろうと思うほどのサッパリさだ。店頭でいただいたチラシを見ると、むぎゅっとドーナツの商品説明として「パンのふりして暮らしのそばに。」と書いてある。

“パンのふりして” ってなんやねん、と思わずツッコミたくなるが、それはさて置き。作り方も、食パンで使用する湯種製法をとっているらしい。

どうもドーナツらしくないと思ったら、そういうことか。個人的には、このくらいスッキリ目のドーナツも好みだ。

所謂(いわゆる)ドーナツを想像して口に入れると拍子抜けするかもしれないが、コレはこれでアリ。朝ご飯にパクパク食べられそうである。

『むぎゅっとドーナツ』は特別な時に食べるのでなく、日常的に食べられそうだと感じた次第だ。オリジナル・レーズン・チーズの3個入りセット(テイクアウト税込442円)もあるようなので、お試しあれ。

参考リンク:ミスタードーナツ「むぎゅっとドーナツ」
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼「むぎゅっとドーナツ」2021年6月11日より販売開始! 

▼味は4種類で、オリジナルと

▼チーズと

▼レーズンと

▼レーズンシナモン

▼ポンデリングに近い食感であるものの、ベツモノでした

▼フレンチクルーラーの軽さにも少し近いものがあるが、やはりベツモノ

▼朝ごはんに良いと思う「むぎゅっとドーナツ」

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