pg1

大人気の「ポケモンGO」。ゲームが爆発的に広がり、普段は閑散とした公園や施設に人が集まるなど、良い面がある一方、歩きスマホの問題が指摘されている。なかには車を運転中にゲームをプレイし、検挙されるプレイヤーもいるのだとか。

そんななか、ゲームに没頭する女性をターゲットにした、怪しい輩が出現しているようだ。一言でいうなら「ポケモンナンパ」である。かなりゲームにハマり込んでいるある女性は、なんとこの3日間で10回近くもポケモンGOを利用したナンパに遭遇したそうだ。その手口はこうだ。

・30時間ぶっ通しのヘビープレイヤー

リリースされた2016年7月22日から、なんと30時間もぶっ通しでプレイしていたA子さんは、たったの3日間のうちに9回もナンパに遭遇したという。彼女は夜、ポケストップが集中している場所に行き、ひたすらモンスターを収集すると共に、ジムバトルにも積極的に参加しているという。彼女が夜プレイしていたのは、スマホの画面の明るさを抑えられるからだ。少しでも充電を長持ちさせたかったらしい。

・ポケモンナンパ パターン1 「ひとりですか~?」

集中してプレイしたかったA子さんは、ひとりで夜の公園に行き、黙々とゲームしていた。そこへ男性が近づいてきて……。

「ひとりですか~? 一緒にやりませんか~?」

と誘われるパターンがあったそうだ。このパターンがもっとも多かったと彼女は語っている。彼女がひとりでいることにつけこみ、ゲームを一緒にやろうと誘ってくるのである。

・ポケモンナンパ パターン2 「充電大丈夫ですか?」

ゲームをプレイしている人であれば、誰でもわかると思う。このゲームはスマホの充電を恐ろしく食う。したがって、モバイルバッテリーでも持っていないと、プレイし続けることが難しい。そこで……

「充電大丈夫ですか? 僕もないんで、近くのカフェに充電しに行きませんか?」

「ひとりで行け!」、そう反論したくなるパターン。ヘビーなプレイヤーの足元をみて、声をかけてくるのである。

・ポケモンナンパ パターン3 「すごいね~! 勝った?」

ジムバトルは、モンスターをゲットするよりもさらにゲームに集中する必要がある。効果的な攻撃を加えて、相手のモンスターを倒さなければならない。その集中しているところの隙をつき……。

「すごいね~! 勝った?」

画面を横から覗き見て、勝敗を確認するパターン。手が離せない状態を良いことに、近づいてきて、声をかけてくるのだ。ナンパから逃げたくても画面から目を離せないから、対応に苦慮したそうだ。

・ポケモンナンパ パターン4 ひたすら一方的に話かけてくる

A子さんはこの男性がもっともウザかったと語る。以下は彼女の説明だ。

「ジムバトルしてる最中に、「わーみんなすごいな」ってな感じで、真横でつぶやいてるひとがいて、しばらく何度か独り言っぽい感じで聞こえるようにしゃべってて、ずっと無視してたんですけど、知らない間に画面が見えるとこ(斜め後)に移動して来て、画面見て「わーすごいね! めちゃやってるじゃん!」みたいな感じでしつこく話しかけてきてうざかったです。

さらに「会社このへんなの? 今日休み?」って。さすがにうざかったのでバトル終わってからすぐ立ち去ろうとしたら、「LINEおしえてー」と聞いてくるかんじでした」

パターン3の進化系である。途中からポケモンGOの話から逸脱し、パーソナルな質問を投げかけてきた挙句にLINEのIDを尋ねてくる。すでにポケモンは関係なくなっている。

・夜間のプレイは注意

今後もポケモンナンパは広がりを見せる可能性がある。さらに進化して、メガナンパに成長する可能性も否めないので、女性は夜間にひとりでのプレイは、なるべく控えた方が良いかもしれない。とにかく、ゲームはマナーを守って、適度に遊ぶのがベストではないだろうか。

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)