突然だがみなさんはコロッケそばを食べたことがあるだろうか? つゆがひたひたに染みてグジュッとなるコロッケにそばの組み合わせがいまいちピンとこない人も多いのではないだろうか

私(中澤)もかつてそうだった。コロッケ単品で良くね? そう思った時期もあったのだが、この度、至高のコロッケそばを発見したためお伝えしたい。このコロッケそば……1つの頂(いただき)を極めている

・奇跡のコロッケそば

先に断っておくと、現在の私は特にコロッケそばが嫌いなわけではない。苦手だったのはあくまで「かつて」の話で、むしろ今は、ホロホロになった衣につゆの旨みが染みていてそれはそれの良さがあると思う。

しかし、たまに夢を見る。サクッとした食感とにじみ出るつゆの味が同居するコロッケそばがあれば絶対激ウマやろうな……と。そんな奇跡のようなコロッケそばが味わえるのが東急大井町線中延駅にある『大和屋』である。

・「早い安い」の立ち食いそば屋

ほぼ駅構内と言っても過言ではないほど、出口目の前に位置するこのそば屋。外から見ても、カウンターのみの「ザ・立ち食いそば」スタイルであることが分かる。素敵じゃないか。オラ、ワクワクすっぞ! たのもー!!

入店すると、U字型に張り出したカウンターがお出迎え。天ぷら、コロッケ共に揚げ置きである。さっそく、コロッケそば(税込380円)を注文すると、パッパッパーッと出てきた。このスピード感は、さすが駅前の立ち食いそば屋と言ったところか。

・自家製コロッケ

かなりつゆの色が濃いこと以外は、何の変哲もないコロッケそば。だが、コロッケをひとかじりして驚いた

固めだがサクサクした衣は「まとまり」が半端じゃない。さらに、具のじゃがいもにもしっかり味がついており、噛んだ瞬間、優しくも懐かしい味がふわっと口の中に広がった。コロッケだけですでにウマイ

一気にコロッケを食べてしまいたくなる衝動を抑えてつゆを飲むと、つゆは醤油が利いて濃いめ。特にそば自体に力を入れている風ではないが、箸が進む立ち食いの味である。

・ヒタヒタになったコロッケ

そんなそばを味わっているうちに、ヒタヒタになるコロッケ。普通のコロッケそばのコロッケならもはや箸で持ち上げることも難しいところだが……

余裕! この期に及んで圧倒的に余裕で持ち上げられるまとまり感!! 食べてみると、よく染みた汁が染み出す「じゅわサクッ!」な食感。しかも、具のじゃがいもの味の隙間を埋めるようにつゆの味が利いてやがる! ウンメェェェエエエ!!


ついに見つけてしまった……至高のコロッケそばを……! コロッケそばのホロホロ感が苦手な人も、このコロッケそばならおいしく食べられる……かもしれない。コロッケそばの1つの頂を極めていると言っても過言ではない『大和屋』。コロッケそば好きは1度行ってみて損はないぞ!

・今回紹介した店舗の情報

店名 大和屋
住所 東京都品川区中延4-5-4
営業時間 火~土6:15~20:30 / 日7:00~14:00 / 祝祭日6:15~15:00
定休日 月曜日

Report:立ち食いそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼至高のコロッケそば

日本、〒142-0053 東京都品川区中延4丁目5−4