「結婚に対して微塵の魅力も感じませんし、興味もない」という叶恭子さんの発言に共感の声が集まっていると『Smart Flash』が伝えた。結婚観が多様化した今、もう「結婚=幸せ」なんて考え方は古い。だがそれでも依然として結婚に対する圧力は存在する。親や親戚から「結婚はまだか」とせっつかれたり、世間から「結婚はエライ」言われたり……。

そんな目にあったときには冒頭の恭子さんのお言葉か、あるいは、これからご紹介する107歳の女性の発言をお返しすればいい。「長寿の秘訣は結婚しないこと」。そう、その107歳の女性は言ったのだ。

・結婚しなければストレスはたまらない

この度、1912年生まれたルイーズ・シニョーレさんの107歳の誕生日会が開かれ、100名以上の人がお祝いに駆けつけた。彼女の友人らは、米メディア『CBS New York』に対して「ルイーズは歩くときに杖を使わないし、車椅子にも乗りません。買い物だって自分で行くんですよ」「地域のご近所さんや、シニアセンターにくる人々とも良い関係を築いています。だから彼女は今でも元気なんでしょうね」などと語った。

イタリア系アメリカ人としてニューヨークで生まれた育ったルイーズさんは、結婚をせずに生きてきた。彼女は、それこそ、ここまで生きてこられた秘訣だと考えていると述べている。

「107歳になれたのは、一度も結婚をしなかったお陰だと思っています。それが私の長寿の秘訣かなと。私の妹も “結婚しなければよかった” なんて言っています」

結婚しなければ余計なストレスがかからないので、それが長寿につながっているというのだ。またルイーズさんは、今でも日々の生活を楽しんでいるもよう。

「誰かがエクササイズをしていれば、私もエクササイズをします。ダンスをすれば、私もダンスをする。今でもダンスは好きなんです。お昼ご飯の後には、ビンゴを楽しむ。そうやって1日を過ごします」

「イタリア料理も体にいいんですよ。私は良い物を食べて育ちました。ソーダも飲まず、ケーキも食べずにね」

どうやら彼女の場合、イタリア料理と楽しんで暮らすことも長生きと関係していそうだ。ただし前述の妹さんも102歳とのことで、ルイーズさんは長寿の家系に生まれついてもいるようだ。

・タバコ、ウィスキー、ベーコン……人によって違う「長寿の秘訣」

人によって長寿の秘訣は違うものだ。例えば、イタリア人のエマ・モラノさんが116歳になったときに、「長寿の秘訣は生卵とクッキー、そして乱暴な夫と別れたこと」と述べていた。

またイギリスのドロシー・ハウさんは100歳で「私はタバコとウィスキーに健康を託して、それが長生きの秘訣だと思っている。お医者さんにも、私はタバコとウィスキーなしじゃ生きていけないだろうと言われた」と話しているし、アメリカのパール・カントレルさんは105歳のときに「長寿の秘訣はベーコンを食べること」だと語っている。

世界最高齢のギネス記録を持つ116歳の田中カ子さんは、オセロを楽しみ、好物の炭酸飲料やチョコレートは欠かさないことでも知られている。ギネス認定式では、今までで一番楽しかった出来事を聞かれて「今!」と元気に答えたとも伝えられている。

結婚しない、横暴な夫と別れた、タバコ、ウィスキー、ベーコン、炭酸飲料、チョコレート……様々な秘訣が存在するが、そこには好きなことをし、好きなものを食べたり飲んだりする姿勢が共通していそうだ。

参照元:CBS New York、Twitter @JLaytonTVCNN(英語)、Smart Flash、朝日新聞 [1][2]
執筆:小千谷サチ
Photo:Rocketnews24

▼ルイーズ・シニョーレさん