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2016年11月4日から3日間にわたって開催されている日本最大の楽器総合イベント「楽器フェア」。弦楽器から管楽器まで、さらにはヴィンテージから最新技術を取り入れた機材までが一堂に集結するこのイベントは、ミュージシャンにとって宝の山と言っても過言ではないだろう。

中でも、約20年ギターを弾いてきた私(中澤)の血が騒ぐのは、やはりエレキギターコーナーだ。100万円以上のエレキギターがズラッと並ぶ様子は圧巻。でも、100万円以上って分かるほどのレベルの違いなんかあんのかよ! ぶっちゃけないだろ!!(半ギレ) というわけで、会場でも特に高かった400万円のギターを弾いてみたら……小便チビりそうになった

・高級ギターに足が震える

400万円のギター(Gibson ES335)が飾られていたのは、三木楽器のブース。他にも90万円以上がゴロゴロあって、ブースに入るだけで失禁しそうになった。だって、普段私が弾いてるギターは2万3000円の「アリアプロⅡ」だぞ。

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・音にこだわってないわけじゃない

今の時代、アンプや足元、レコーディング環境も進化しているため、ある程度のクオリティーのギターであれば自分の好きな音が作れるのだ。100万円なんてギターを求める人の多くは、「良い音=高い」ではなく「高い=良い音」というフィルターがかかっているように思えてならない。

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つまり、自己満足だと思うのだ。とは言いつつも、お金があったら私もこの400万円のギターを買うだろう。自己満足でも良い……それがギタリストだもの。そしてついに400万円のギターを弾く時がやってきた。

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・初めての400万

その枯れたようなボディとネックの色合いは、古い家具のような風格を放っている。匠の技と時の流れが作った芸術品だ。ああ……超絶カッコイイ。このギターが似合う男になりたいものである。これほどの値段のギターは、こういう機会でもない限り気軽に試奏できるものではない。太ももに400万円の重みがズッシリ来るぜ。ああ漏れる漏れる

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弾いてみると、歪ませなくても太い艶のあるサウンドは、どんなセッティングにしても良い音になりそうな素材の良さを感じる。さすがに2万3000円とは大違いだった。詳しくは試奏しているところを動画にまとめたので、自身の耳でご確認いただければ幸いである。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼ビビりすぎてチビりそうである