おそらく、日本国内でこれほど批判される番組は他にない。そう、日本テレビの『24時間テレビ 愛は地球を救う』である。今年は2017年8月26日から27日にかけて放送されていたが、ネット上では例年以上に批判の声が多い印象であった。

であるにもかかわらず、ビデオリサーチ社によると、瞬間最高視聴率は40.5%を記録したというから、かなり多くの人が結局は同番組に注目していたということになる。なんだ……結局みんな気になるんじゃん(笑)。

・批判の多い24時間テレビ

かねてから『24時間テレビ 愛は地球を救う』は賛否両論が起こりやすい番組だ。「感動ポルノ」「偽善」「感動のゴリ押し」などと陰口を叩かれていることは、もはや周知の事実であろう。その根本となっているのは、


チャリティ番組なのに出演者に高額のギャラが発生する


……ということで、ビートたけしさんや明石家さんまさんが、ギャランティを理由に出演を断っていることは有名な話である。

さらに今年に限って言えば、名物企画「24時間マラソン」のランナーを当日まで発表しなかったことも批判を集めた。結局はブルゾンちえみさんがランナーとなったが、ネット上では「隠す必要あったか?」などと批判の声が多かったことをご存じの方も多いハズだ。

・高視聴率を記録

そんな中でも今年度の平均視聴率は歴代2位タイとなる18.6%を記録。瞬間最高視聴率はブルゾンちえみさんがゴールする瞬間で40.5%(歴代5位)だというから、ネット上での声とのかい離を感じずにはいられない。

募金額は昨年よりも1億円以上少なくなったとのことであるが、この結果を見て心の冷たい私(P.K.サンジュン)は率直にこう感じた。「みんな優しいな(笑)」と。

私は24時間テレビが嫌いだ。とにかく嫌いだ。だからここ数年、一切チャンネルを合わせていないし、今回ももちろん1秒も見ていない。ネット上でブルゾンちえみさんがランナーに決定したことは知っていたが、そのときはテレ東の「ゴッドタンSP」を見ていた。

・結局は好きなんじゃん

正直に言えば、これだけ批判が多い24時間テレビがなぜ今も続いているのかよくわからなかったが、今回ハッキリと気付いたことがある。なんだかんだ言いながら、結局は24時間テレビが気になる人が多いのだ。好きと言い換えてもいいかもしれない。

テレビ番組は視聴率が絶対的な指標である。きっと日テレは今頃大喜びしているだろうし、来年も間違いなく24時間テレビは放送される。「みんな24時間テレビが嫌いなら、見ないでサッサと終わらせればいいじゃん」と思っていたが、どうやら24時間テレビは “愛されプログラム” であるらしい。

私は性格が悪いから、今後も24時間テレビにチャンネルを合わせることはないだろう。ネットの声を見る限り、私のような人が多いかと思っていたのだが、どうやら現実は違うようだ。なんだかんだ言いながら24時間テレビが好きな人は多い。愛が地球を救うのも納得である。

参照元:ビデオリサーチ社24時間テレビ 愛は地球を救う
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼ともあれ完走したブルゾンちえみさん、お疲れ様でした。