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かねてから繰り返し話題になっていた東京五輪エンブレム問題。佐野研二郎氏のデザインしたエンブレムに関して、東京五輪組織委員会は2015年9月1日に使用を中止する方針を固めた。これによりエンブレム問題は振り出しに戻ったことになる。新エンブレムの決定プロセスに注目が集まりそうだ。

あのエンブレムの使用が中止されたとなると、気になることがひとつある。それは、東京のセブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店だ。同店はあのエンブレムに似たおでんのPOPを制作し、東京五輪組織委員会に問い合わせたところ、使用を控えるように伝えられたのだ。では、あのおでんのPOPは使えるようになるのか?

・セブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店の投稿

「佐野エンブレム中止により、おでんエンブレム復活の要望が寄せられていますが…フュージョンはしませんよ。だって、こっちの方がスタイリッシュで格好いいもの」(セブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店 Twitterより引用)

・エンブレム風POPのパーツをバラバラに

どうやら、あのエンブレム風のおでんのPOPを復活させるつもりはないらしい。それどころか、エンブレム風おでんPOPのパーツをバラバラにするという、斬新なデザインに進化していた。

さらに、それぞれをレイヤー的に “重ねあわせて” みると……おお! 何かが見える! あのエンブレムが見えてくる!! ──という、おもしろビックリ演出まで。まさに「合わせ技一本」という感じだ。おでんなだけに。

・ムダになった?

いずれにしても、エンブレムそのものが白紙になった以上、すべてが振り出しに戻ったといっても過言ではない。佐野氏デザインのエンブレムをすでに広告に使用していた企業も少なくないだろう。ポスターやビラに印刷していた場合、それらをムダにしてしまった企業もあるはずだ。

とりあえず急激に秋めいてきたので、美味しいおでんでも食べて心も身体も温めたいものである。ちなみに私(佐藤)は、おでんに辛子を塗るという行為に納得がいかない。

参照元:Twitter @711musako2NHK
執筆:佐藤英典