32年間男性として生きているが、いまだに女性のことはよく分からない。何を考え、何に喜び、何に怒るのか? 男からは見えない苦労も多々あることだろう。それらを知るには、まず女性をしっかりと理解することが必要だ。というわけで、女性の気持ちになってみることにした。

さて、決めたはいいが、さすがに性別を変えるのは難しい。そこで、まずは女装から始めてみたい。もちろん女装なんてしたことがないので、変身はすべてプロにお任せしようと思うぞ。さあ、32歳のオッサンがガチで女装したらどうなるのか? その一部始終をお見せしよう!

・プロの手を借りて女装

今回私(あひるねこ)が訪れたのは、東京・恵比寿にあるヘアメイクサロン『ZOOM』だ。こちらは男装・女装といった変身に特化したサロンなので、きっと私の希望を叶えてくれるに違いない。すいませーん、32歳の男ですけどカワイイ女子にしてくださーい!

担当してくれたチェンジスト・大塚さんによると、私は面長で男っぽい顔付きとのこと。そこをいかに隠すかが女装成功のカギのようだ。あい分かった! ここはプロに全面的にお任せしようじゃないか。さあ、始めてくれい!!

・女子への道のり

メイクにかかった時間は約60分。まずヒゲを隠し、

目をパッチリさせ、

つけまつ毛を付ける。

だが、この時点で鏡に映っていたのは、正直ただの旅役者である。本当に女子になれるのかちょいと不安だった。それが、眉を描くとだいぶ女性らしい印象へと変わってくるのだ。やっぱり眉毛って大事なんだな。

あとは口紅を塗れば顔は完成である! しかし……どうなんだろう。これは、女子なのか? いまいちまだピンとこない。とそこへ、最後のピースであるウィッグが登場。「ウィッグの効果は絶大ですから」と大塚さんは語る。

・おっさんが女装した結果

さあ、これで本当の本当に完成だ。32歳のオッサンがプロの手を借りて女装したらどうなるのか? お願いだから事故だけは止めてくれよな……。ええい、怖いけどいったれ! その結果が、これだーーーッ!!


あれ……? けっこう女子じゃね?

・プロの仕事

知らない間にチアリーダーの格好になっていたが、そこにいたのは割と普通に女子であった。あひるねこならぬ、「あひるね子」の誕生である。

いかがだろうか? やや腕の筋肉が気になるものの、男顔と言われた32歳のオッサンにしては、なかなか上出来なんじゃないだろうか? さすがプロの技。ていうか、プロのメイク技術ハンパねえ……。

ただ、女性のことを正しく理解できたか? と聞かれると、さすがにこれだけでは自信を持ってイエスとは言えない。しかし、女性の日々の苦労については、わずかながら知ることができたように思うぞ。

・初めて知った女性の大変さ

今回、撮影に当たり普段は剃らない体の毛を剃った。足や腕の毛を剃るなんて人生初かもしれない。で、これが実に面倒だったのだ。時間もかかる。普段からそういった所にまで気を遣うなんて、考えただけで恐ろしい。

さらに大変だったのは、撮影後のメイク落としだ。仕事から帰った後、女の人はこんな面倒なことをしているのか? それも毎日? 冗談だろ。飲んで帰った後、しっかりメイクを落としてから寝る女性は尊敬に値する。肌に悪いのは分かるけど、私だったらたぶんそのまま寝ちゃうな。

・一度は女装すべき?

短い時間ではあったが、様々なことを学ぶことができた今回の女装体験。最初は小っ恥ずかしかったものの、やってみてよかったと思う。というか、世の男性は一度やっておくべきなのかもしれない。そうすることで初めて分かる女性の苦労というものが、確実に存在するからだ。

ただ、女装にハマるかどうかは別の話。当編集部の「レイちゃん」のようには、私はならない気がする……たぶん。果たして、あひるね子の再登場はあるのか? あまり期待せずに待て!

参考リンク:ZOOM
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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