体は誰もが1つしか持つことが出来ない大切なもの。そのため自分の体質には、死ぬまで向き合っていかねばならない。心身の健康を保つためには自己管理が必要で、その自己管理も自分の体質に合ったものでなくてはならない。

ただ、自分の体質は把握がしにくい。毎日どんな生活をして体をどうすべきかなんて、考える暇がないくらい大人は忙しかったりする。だが今の時代には、自分の体質が調べられる遺伝子検査キットというものがあるのだ。

・『GeneLife』遺伝子検査キット

今回、私は『GeneLife』の「肥満遺伝子検査キット」というものを選んだのだが、『GeneLife』では2019年9月20日時点で9種類の遺伝子検査キットを提供している。ダイエット以外にも疾患や病気、肌や皮膚の体質、性格の素質についてを、遺伝的に調べられるキットなど色々なものがあった。

なので検査キットの値段にも幅があり、3000円代のものから3万円するものまで。それらの遺伝子検査キットの中で、「肥満遺伝子検査キット」は安い。しかも今回はWebデータのみで結果が分かるものにしたので、税抜き3980円だった。

検査は非常に楽。というのも遺伝子を調べるまでの流れが、ネットで注文 → 自宅に検査キットが届く → 採取キットに自分の唾液を取って返送 → 検査結果を待つ ……という簡易さなのだ。


・肥満遺伝子の結果

さて、私が試した遺伝子検査の結果は検査後1~2週間前後で分かり、メールでお知らせがくる。自宅に届いた検査キットには『GeneLife』への登録の案内というのがあり、事前に登録をしておけばマイページに自分の結果が記載される仕組みだ。

検査が完了すると検査結果とレシピブックにアクセス可能になる。そこで確認できるのは、肥満遺伝子についての説明のほか、自分の肥満遺伝子がどのタイプで、どういう体質で、どういうダイエットすれば良いのか……など。

それによると、肥満遺伝子は大まかに3つのタイプ(洋ナシ型・バナナ型・リンゴ型)と、遺伝子的な肥満の原因が見られないタイプ(アダム・イブ型)の合計4タイプに分けられるそうだ。私の結果は「洋ナシ型」と「バナナ型」と呼ばれる肥満遺伝子の複合型で、ややこしいのだがこういった場合は「洋ナシ型」に分類されるらしい。

また、その説明によると日本人の健常者の約97%は、肥満に関係する遺伝子の「洋ナシ型」「バナナ型」「リンゴ型」と呼ばれるものに変異が見られるタイプとのこと。これのどれにも変異が見られない人は「アダム・イブ型」とされ、太る原因に遺伝的な要素は見られないとされているのだとか。

とても羨ましい「アダム・イブ型」だが、日本人分布は約4.5%とかなり少ないそうだ。

ここで驚いたのが、「洋ナシ型」の傾向に私はすごく当てはまっていたこと。「洋ナシ型」は下半身に脂肪がつきやすく、脂質の代謝が苦手らしい。私は昔から太ると下半身に脂肪がつきやすく、ダイエットしても中々減ってくれないのが悩み……。

さらには肉や揚げ物、クリームが好きで、ストレスが溜まるとたくさん食べたくなる傾向まで当たっていた。4タイプそれぞれの特徴も見てみたが、私は「洋ナシ型」の特徴にだけぴったり当てはまっている。


・糖質制限とは反対のダイエットがいい?

最近は糖質制限や、炭水化物を減らすダイエットが流行っている。だが「洋ナシ型」の説明には、「おかずよりもご飯」が良いと書かれていた。 異論がある人だっているだろうが、検査結果の説明によるとそうらしい。

なお個人的な実感としては、白米を食べてもあまり太らないと感じている。それに、毎年冬は炭水化物少なめで肉と野菜中心の鍋物を食べたら太ることが悩みでもあった。何故なのかと毎年すごく悩んでいたが……遺伝子的にも良くない食べ方だったのだろうか?


それから、検査結果ではタイプ別の特徴や傾向が載っているページがあり、家族や身の回りの人達の体質も予想できるらしい。レシピブックには4タイプそれぞれのオススメ料理や、献立の作り方などが載っている。


・興味深い肥満遺伝子情報

この「肥満遺伝子検査キット」がダイエットに役立つかどうかはその人次第なところもあるので何とも言えないが、自分の肥満遺伝子についての情報は多くの人にとって興味深いはず。ちなみに、私は結果を知って遺伝的な病気や疾患、性格の傾向についても調べてみようと思った。

興味のある人は「肥満遺伝子検査キット」を試してみてはいかがだろうか。もしかしたら
、自分の遺伝子を知ることで重要なことが分かったり、未来に向けて最善の予防ができるかもしれない。

参考リンク:GineLife
Report:mai
Photo:RocketNews24.