男女差別撤廃が叫ばれて以来、国によって状況は異なるが、徐々に男女平等が進んでいると言えるだろう。しかし一方で、「女性専用車両」や「レディースデー」といったサービスも存在し、男女平等とは一体何なのかと考えさせられてしまうこともある。

そんななか、オーストラリアで「男性客に対する料金が女性よりも高いカフェ」が登場して話題になっているので紹介したい。その理由を知って納得いくかいかないかは、それぞれの価値観や考え方によるのではないかと思う。

・男性客に対する料金が女性よりも高いカフェが登場!

英ニュースサイト『Mirror』によると、豪メルボルンにあるビーガンカフェ「Handsome Her:ハンサム・ハー」は、月に1週間だけ男性客に対する料金が女性よりも18パーセント多く請求されるのだという。

店の入り口には、

「ハンサム・ハーは、女性のための女性による場所です。
ルール1:女性が優先的に席に着けます。
ルール2:2016年における男女の平均賃金差額が18パーセントだったため、男性への料金が18パーセント加算され、その追加分は女性の団体に寄付されます。
ルール3:男女共にお互いを尊重し合いましょう」

と書かれた看板が置かれているのだ。

・男女の平均賃金差額18パーセントが追加

そう! オーストラリアでは2016年の男女賃金差額が18パーセントだったとのことで、その差額分を女性が稼ごうと思ったら、男性よりも年に65日も余分に働かないといけないのだとか。

そこでオーナーのアレックス・オブライエンさんは、「平均的に男性よりも収入が少ない女性は、余分に料金を払わなくてもよい」というサービスを開始することにしたのである。

・料金の差額はチャリティ団体へ

そしてルールに書かれていたように、男性が余分に払った差額分は、女性に関するチャリティ団体へ寄付される。このサービスに対する周りの反応は、アレックスさんの主張を支持する地域住民やネットユーザーもいる一方で、なかには「このカフェが男性スタッフを雇わないこと」を男女差別と指摘する声も挙がっている。

余談だが、筆者は「レディースデーとか男性差別だよな」と言っている男性に、女性が「女の方が給料少ないんだから当然じゃん」と言っている会話を聞いたことがある。男性客に対する料金が女性よりも高いカフェと合わせて、読者の皆様はどうお思いになるだろうか。

参照元:Facebook @Handsome HerMirror(英語)
執筆:Nekolas