この記事では、まず最初に謝罪しなければならない。本当にごめんなさい。

Web漫画サイト「くらげバンチ」にて連載中の「マグメル深海水族館」というとっても素敵な漫画が2021年10月29日の12:00から2021年11月5日の11:59まで無料で公開されているのですが、完全に情報を仕入れるのが遅すぎました。

是非少しでも多くの方にこの漫画を知っていただきたいので、出遅れたくせして恐縮ですがこの場を借りて布教させてください!!!!!


・深海生物の水族館

作品の舞台はタイトルの通り深海にある水族館。この水族館では展示されている深海生物だけでなく、野生の深海生物も目の前で観察することができる。


深海生物が大好きで清掃員のアルバイトとして働き始めた主人公・天城航太郎(てんじょうこうたろう)が、様々な人や深海生物との出会いを通して成長していく物語だ。

深海生物と聞いて、「怖い」「気持ち悪い」というイメージを持っている方もいるかもしれない。


確かに深海生物には、奇妙な形をしたものやお世辞にもかわいいとは言い難い顔をしているものも多い。分かる。

筆者も航太郎と同じように深海生物を魅力的だと思っているタイプの人間だが、それでもこの生き物たちが真っ暗な中で急に現れたら悲鳴を上げない自信はない。


しかし「マグメル深海水族館」では、そんな深海生物たちの姿や生態がとても神秘的に描かれている。

繊細なタッチと圧倒的な画力で構成された絵はもちろん、対象の深海生物を最大限輝かせるエピソードの構成力も本当に素晴らしいと思う。


・巧みな構成力

例えば、#1に登場する「ダイオウグソクムシ」。

この生き物は一時期ブームになっていたこともあるので、ご存じの方も多いだろう。最近だと「ラブライブ! スーパースター!!」や「あつまれどうぶつの森」でも登場していたよね。

このダイオウグソクムシは世界最大のダンゴムシの仲間で、異名は「深海の掃除屋」。海底に沈んできた生き物の死骸などを食べ、海をきれいに保ってくれているため、こう呼ばれるようになったそうだ。

深海の掃除屋であるダイオウグソクムシと水族館の掃除屋である航太郎を重ねることができ、読者の頭にすっと物語と共に深海生物の知識が入ってくる。

作品を読み進めていくと、知らず知らずのうちに深海生物について詳しくなっていたりするかもしれない。


ちなみに、作者の椙下聖海(すぎしたきよみ)先生はこの作品が初連載だという。何を食べたらこんな漫画を生み出せるようになるんですか……? 


・繰り返す!! 無料公開期間は2021年11月5日まで!!

こちらの「マグメル深海水族館」、現在7巻まで発売されているのだが、なんと今回無料公開されているのはその7巻分すべてのエピソード!! 番外編まで無料で読めてしまうのだ。こ、こんなに大盤振る舞いでいいんですか……!?

おっと、こうしている場合ではない。筆者もまだコミックスを全巻揃えられていないので、未読分を一気に読破せねば。

皆さんもこの機会に、神秘と不思議に満ちた深海生物の世界に触れてみるのはいかがだろうか。

参考リンク:くらげバンチ
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.