2021年9月13日、ペヤング擁する まるか食品が新商品『ペヤング たっぷりメンマやきそば』の発売を開始した。熱心なペヤンガー諸君ならお気付きだろうが、久々に正統派の商品と言っていいだろう。

獄激辛を筆頭に、味よりも話題が先行しがちなペヤングだが、果たして『ペヤング たっぷりメンマやきそば』はどんな仕上がりなのか? さっそく食べてみたのでご報告しよう。

・話題先行型

ペヤングの新商品はいまいち信用できない──。これは黒帯ペヤンガーを自負する私、P.K.サンジュンの率直な感想だ。基本的に「まずい」ということは無いが、バカほど辛い獄激辛など「特にそそられない味」がまあまあの頻度で紛れている。

1週~2週に1度のペースで新商品を展開しているペヤングだが、過去5作を思い返しても「あれはウマかったな」と思えるのは「ペヤング シーフードやきそば」くらい。その他の商品は “話題作りが先行している感” が否めなかった。

・正統派で勝負

そんな中、9月13日より発売を開始した『ペヤング たっぷりメンマやきそば』は、かなりまともな新商品ではないだろうか? いつも通りなら「メンマMAXやきそば」になりそうなところを “たっぷり” で留めておく姿勢も素直に評価したい。

『ペヤング たっぷりメンマやきそば』について公式サイトには以下のようにある。


「食感の良いメンマをたっぷりと使用しています。中華そばをイメージした醤油ベースのソースとの相性は抜群となっており、食べ応えのある商品です」


例えば獄激辛のように「泣けるほど辛い」といった刺激的なワードは含まれていないが、そこが逆に好印象。もしかしたらペヤングは「話題よりも味重視」に路線変更した……のかもしれない。

・いざ実食

というわけで『ペヤング たっぷりメンマやきそば』を近所のスーパーで購入。メーカー希望小売価格は税別193円だ。作り方はいつものペヤングと同様で、湯切りをしてソースを絡めれば完成である。

で、気になるお味はというと、やきそば自体にメンマっぽい味はしない。「メンマやきそば」と聞くとなんとなく甘辛いメンマの味付けをイメージしてしまうが、ソースはあくまでしょう油味であった。

さらに言うと唐辛子も入っているため後口もややピリ辛。メンマはあくまで具材なので、ニュアンス的には「ペヤング ピリ辛しょう油やきそば」が近いかもしれない。またメンマもインスタント麺にしては多い方であろう。

正直に言えば、個人的には『ペヤング たっぷりメンマやきそば』がめちゃめちゃウマいとは思わなかった。……が、獄激辛などと違ってターゲットの広い商品であることは間違いない。あとは味さえ付いてくれば万々歳である。

・路線変更か?

たかが1商品でペヤングが方針転換したかどうかを見極めるのは困難だが、それでも個人的にはポジティブな兆しだと前向きに受け止めたい。話題も大切だけど、とにかく味。「話題よりも味重視路線」を強く願いたい。

ご覧のように『ペヤング たっぷりメンマやきそば』はピリ辛しょう油味のやきそばである。「辛すぎて食べられない」なんてことは絶対にないので、興味がある人は1度試してみてはいかがだろうか? 普通を目指すんだ、ペヤング。

参考リンク:ペヤング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.