なんだかスッキリしない朝にシャキっとするために、コーヒーを飲んでいるという人は多いだろう。だがコーヒーによっては、スッキリしたい夜に(下半身が)シャキっとしてしまう種類もあるようだ。

というのも、米メーカーが発売したインスタントコーヒーにED治療薬バイアグラと類似した成分が含有していたことが判明し、回収される事態になっていたというのである。

・商品名「Kopi Janton Tradisional Natural Herbs 」

FDA(米食品医薬品局)のウェブサイトによると、バイアグラと類似した成分が含有していたとして回収されたのは、米ベストハーブス・コーヒー社が販売していたコーヒー「Kopi Jantan Tradisional Herbs Coffee」。

FDAが成分を調査したところ、バイアグラに含まれる成分「シルデナフィル」と類似した「デスメチル・カルボデナフィル」がインスタントコーヒーから検出されたと報告されている。

・危険な副作用を起こす可能性

デスメチル・カルボデナフィルは、ニトログリセリンといった一部の処方薬に含まれる硝酸エステルに反応する可能性があり、危険なレベルまで血圧を低下させてしまうことも考えられるとのこと。

硝酸エステルを含む医薬品は糖尿病や高血圧、高コレストロールや心臓疾患を抱える人、特に男性へのリスクが高いとも言われている。

・成分表示に記載されていない牛乳成分も検出

また、問題のコーヒーには成分表示に記載されていない牛乳成分も検出され、牛乳アレルギーを持つ人が消費したら危険な状態に陥る恐れもあるという。

同商品は男性精力を強化するとの触れ込みで、全米で2014~16年の間に店舗及びネット販売されていたとのこと。現地点では、デスメチル・カルボデナフィルを含んだコーヒーを飲んで、健康を害した消費者の報告はないそうだ。

もしかしたら、仕事や勉強で大忙しな夜遅く、ボ〜ッとした頭の眠気を覚ましたい時にコーヒーを飲んでいたつもりが、なぜか下の頭が「ボゥンッ!」と目覚め、結果的に夜も眠れない……なんて緊急事態におちいった消費者もいたかもしれない。いずれにしても、健康に問題を引き起こした人がいなかったようでナニよりであった。

参照元:Facebook @U.S. Food and Drug AdministrationFDA(英語)
執筆:Nekolas