1990年発売の「Windows3.0」に初搭載され、現在も世界中で愛され続けている、ソリティア。画面上のトランプで数字や柄を詰めていくお馴染みのカードゲームだ。

今回は、そんなソリティアの生みの親のインタビュー動画をご紹介したい。様々な開発秘話が聞けると同時に、なんと現在は「アップル」に関わりながら働いているという近況も知ることができるぞ。

・ソリティアの生みの親「ウェス・チェリー」さん

動画の冒頭で「ピンポーン!」とドアチャイムが鳴ると……赤いシャツを着た男性が登場する。彼こそが、ソリティアの生みの親である「ウェス・チェリー(Wes Cherry)」さんだ。

各分野のプロフェッショナルにスポットを当てたYouTubeチャンネル「Great Big Story 」が制作したこの映像には、チェリーさんが語るソリティアにまつわるエピソードが収録されている。

・当時はインターン生としてMicrosoftに勤務していた

1988年、インターン生としてMicrosoftに勤務していたというチェリーさん。様々な仕事が与えられていたが、Windowsに搭載されているゲームの種類が少なかったため、空き時間を使ってソリティアを開発したのだという。

その他、ソリティアのリリース当初、ビル・ゲイツから「難しすぎる」とクレームをつけられたエピソードを披露。また「遊んでいることが上司に見つかりそうになった際、瞬時に表計算を表示させる機能 “ボス・キー” を発案したが、却下された」といった秘話も明かしている。

気になるソリティア開発への報酬については、「1セントもらっていないよ」と穏やかに答えるチェリーさん。ソリティアほどのゲームともなれば多少は未練がありそうなものなのだが、なんという人格者だろう? ソリティアが神ゲームなのは、開発者が神レベルの人格者だからなのかもしれない。

なお、冒頭でもお伝えした通り、現在はアップルに関わる仕事をしているとのことだが、“iPhone” のアップルとは関係の無い、「アップルサイダー」の生産事業だそうだ。

おそらく、ソリティア開発者の顔を今回初めて知ったという人は多いに違いない。動画を観てチェリーさんの声を聞くと、きっとこれまで以上にソリティアが身近に感じられるハズだ。

参照元:YouTube
執筆:K.ナガハシ

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