春は出会いの季節。職場や学校などで色んな人と知り合う機会が増える。ときには「帰国子女」と出会うこともあるだろう

何を隠そう私(ショーン)も帰国子女なのだが、初対面の人からは、まぁ~お決まりの質問や扱いをされることが多い。「ああ、またこのパティーンね……」と内心ウンザリすることもあれば、「なんでやねん!」とツッコミたくなることもしばしばある。

そこで今回は、日本では理解されにくい「帰国子女あるある40連発」をお届けする!

・9歳でアメリカから帰国してきました

まず最初に。「帰国子女」と言っても国や年代などによって千差万別だが、私は90年代に当時9歳でアメリカから日本へ帰国したアラサーだ。そのことも踏まえて読んでいただきたい。

それと、随所に『→ ツッコミ』を配置したので、霜降り明星・粗品さんで脳内再生していただければ幸いだ。

前置きは以上、それではHere we go!

・「帰国子女あるある」40連発

1. 「英語でなんかしゃべってみて」と言われがち
→ “なんか” とは!?
2. 「なんでもいいから!!」と逆ギレされる
3. 面倒なので「ジャパン」と投げやりに言う
4. すると「ファッキンジャップぐらいわかるよバカ野郎!」とマジギレされる
5. 早くこのくだりを終わらせたいので「The United States of America」と本意気で言う
6. 「ほう……」と少し感心された後、沈黙が流れる
→ なんや、この時間!?
7. 英語の授業では教科書の音読を全振りされがち
8. 英語の先生「コレわかる奴いないか~? じゃお前の出番だ」と最後の砦的なポジション
9. 英語の先生「もう、今日はお前が先生やれ^^」
→ 帰国子女の使い倒し方がエグイ!!
10. 友達から「この英語、どういう意味?」と英和辞書がわりに利用されがち
11. 「ゴメンあんま難しい英単語はわからな……」と言い終わらないうちに舌打ちされる
→ 舌打ちぃ!!
12. カラオケではマーク・パンサー(globe)など英語のパートを任される
13. しぶしぶ歌って見せると、十中八九ビミョーな雰囲気になる
14. 盛り返すためにTM NETWORKの『Get Wild』を入れる
15. 歌い出しの「♪アスファルトォ!」に全精力を注ぎ込む
16. 歌い終わると「アメリカ帰りのくせに全然 Wild じゃねえな」と厳しい審判を下される
17. 「パーク・マンサー(軟式globe)ならできるよな?」とムチャ振りされる
→ むしろ難易度、高い!
18. たまに英語をしゃべると、日本語に切り替えたときルー大柴になりがち
19. 小学3年生で帰国したので九九を習っていないことを人に言うと驚かれる
20. 「じゃあ7×5は?」などと簡単な計算問題を出されがち
→ いや馬鹿ではない!
21. 「九九を知らないだけで暗算はできるからw」と返すと、暗算のスピード対決を挑まれる
→ ボロ負け! 九九、恐るべし!
22. 「銃、撃ったことある?」と聞かれがち
→ いや、9歳で帰国!
23.「逆に、銃口を向けられたことは?」
→ 9歳で帰国!
24. 「タトゥー入っている?」
→ 9歳!
25. 「ドラッグやったことある?」
→ 9……いやダメ、絶対!!
26. 「金髪と付き合ったことある?」
→ …………ない(ガクッ)
27. 帰国子女 = お金持ち と思われがち
28. 「その顔で帰国子女? ご冗談を~」と失礼ブッコまれがち
29. 「本当は『アメリカ村』生まれなんだろう?ww」とからかわれがち
30. 「それとも『アメ横』かな? ん?ww」
31. 友達から突然「パスポート見せてよ」と市街地で入国手続まがいのことをさせられがち
32. 「税金払ってる?」と非国民扱いされがち
33. 「死ぬときは日本とアメリカ、どっち?」と死に場所を早々に決めさせられがち
→ そしてなぜ2択!
34. 「自分のこと、ナニ人って思っている?」と聞かれがち
35. 思春期は自分のアイデンティティーに思い悩む
36. ブルーハーツの名曲『青空』の歌詞が心にしみる
37. 「♪生まれた所や皮膚や目の色で一体この僕の何がわかると言うのだろう」
38. ザ・ブルーハーツが最高だと気づく
39. 90年代のJPOPも最高だと確信している
40. 気づいたら日本のへ愛国心は人一倍強い

OK~✰ それじゃ See you〜

…………と終わってもいいのだが、せっかくなので、いくつか補足や解説をさせてほしい!


・「なんかしゃべれ」はマジでやめれ

『〇語でなんかしゃべってみて』は帰国子女の人だったらみんな「あるあるぅ!」とうなずいてくれるよね? 逆に日本人に問いたい。外国人に「日本語でなんかしゃべってみて」と言われても困りませんか? 言ったところで意味伝わらないし~! Why Japanese People~!

・9歳児「え、銃を撃ったこと? あるよ~♪ ってバカ!」

銃社会であるアメリカ出身だからか『銃の発砲経験』をよく聞かれるが、9歳で帰国してきた人に聞く質問ではない。そりゃあ州によっては9歳でも撃てるかもしれないけど、父親が全米ライフル協会所属とかギャングスタとかよっぽどでない限り、9歳児は銃なんか撃ちません。どこの帰国子女も大なり小なり、偏見のある質問をされているのではなかろうか。

・誰が死に場所 求めてさまようとるんや

『死ぬときは日本とアメリカ、どっち?』コレも多い。恐らく「もちろん日本っしょ~日本最高✰」という答えが聞きたいのだろう。日本は確かに最高だが、死に場所は先に決めておく必要なくない? 死に場所を求めてさまよっているように見えちゃったのかな? というか、なぜ日本とアメリカの2択? 俺の世界地図はもっと広いぜ?

・今ならわかるけどね~

と、まぁ小言は尽きないのだが、私も日本に移り住んで長いので、今なら日本人(非帰国子女)の気持ちは理解できる。悪気はなく、興味のおもむくまま素朴な疑問をぶつけていたのだなぁ~と。

なんだったら今では笑い話やこの記事のネタにしているほどなので、ちょっと得しているかもな~とも思う。それはそれとして、この記事が帰国子女と接する上で何かの役に立てば幸いだ。以~上!!

執筆:ショーン
Photo:RocketNews24.