つい先日、人気タイトルを無許可で配信する、いわゆる “海賊版漫画サイト” として問題となっていた漫画村が「漫画タウンとして復活したかも?」というニュースをお伝えした。公式を自称するTwitterアカウントは出版業界を始め四方八方にオラつきまくっていたが、今回はその続報だ。

結論から言うと、そのアカウントのオラつきは収まっていない……どころか勢いを増すばかりである。ただ全体的に「自己弁護」の気配が節々に出てきており、ネットの一部では「そろそろ逮捕に怯え始めたか?」などの声もあるようだ。

・さらならオラつき

まずは、自称・漫画タウン公式Twitterの言い分を聞いてみよう。以下で、以前の記事でご紹介した一連のツイート後の投稿をご覧いただきたい。


「特定のサイトを潰しても新しいサイト出てきたら無意味だよ。根本的に解決しないと終わらないよ。それ、証明したよね」

「ネットで無料で読んでる人と本屋で立ち読みしてる人は同じだよ。問題なのは、無料で読める環境が身近になったのに、本を売ることでしかお金と交換できない仕組みだよ。出版社総出で新しいシステムを作らないと衰退していくよ」

「これだけオープンにしてるのにまだサイトは健在だよ。なにしてるの? 人気すぎて重くなるのはごめんね」

「「コンテンツが無料になったら漫画家になる人がいなくなる〜」って言う人は、本を売ることでしかお金にできないと思ってるんだろうけど、コンテンツを無料にしても、ファンが増えたら他でお金と交換したらいいよ。コンテンツを無料で読めて、なおかつ著者にもお金が回る仕組みは可能だよね」

「出版社は古い体質をやめてオープンになればいいよ。政府は中途半端な規制をするなら他のサイトもするべきだよ。まとめサイトも、動画投稿サイトも、やるなら徹底的に取り締まらないと終わらないよ。それかユーザー側も罪にするかだよ」

「敵は僕たちじゃないんだよ。変えなきゃ生き残れないのに、尻が重いみたいだから叩いてあげてるんだよ」


漫画を始めとするコンテンツビジネスに、新しいビジネスモデルはきっと存在するのだろう。そういう意味では、既存のビジネスモデルにあぐらをかいてきた出版業界に一石を投じている、との見方も出来なくはない。

だがしかし、これを出版業界が言うならまだしも、無断でコンテンツを使用し続け “実際に金儲けしていた元・漫画村(自称)” が発したところで何の説得力もない。また「新しいシステム」とは言いながらも、その内容は抽象的な言葉にとどまっている。

・ネットの声

「敵は僕たちじゃないんだ(笑)」
「正式にそのシステムやらを作って金を稼いでください」
「その仕組みが作れれば出版社からも引く手あまたでしょう」
「なんでイチイチ煽るのかね?」
「自己弁護が始めったか」
「逮捕がチラつき始めたのかな?」
「悔しいが出版社の怠慢があることは間違いない」
「↑うむ、そこはあってるな」
「お前がいくらきれいごとを言おうと、大金稼いじゃってるしなぁ」

ネットの声にもあるように、一連のツイートは以前のものと比べ “自己弁護” の気配が強くなっているようにも感じられる。「敵は僕たちじゃないんだ」の一言がそれを表しているのではないだろうか? 今後この件がどのような展開を迎えるのか、注目したい。

参照元:Twitter @mangataun
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.