毎日のようにバスや電車で通勤・通学している人なら、誰もが持っているはずの定期券。安くなるのは助かるが、6カ月で買うと値段もそこそこすると思う。万が一落としたりでもしたら大変だ。私(あひるねこ)の場合は4万円弱するので、考えただけでゾッとしてしまう。

幸い、定期をなくした経験は一度もない私。しかし、もし紛失してしまったら最初に何をすればいいのだろう? 実はよく分かっていないことに気付いた。そこへ、ちょうどよく(?)定期を落としたという知人が現れたではないか。これはいいサンプルである。するとその知人、とある場所へとダッシュし始めたぞ。え、どこ行くの!?

・定期をなくしたらどうする?

私が初めて定期を手にしたのは、高校生になってすぐの頃だった。つまり、定期の所持歴はかれこれ20年近いわけである。にもかかわらず、定期を落とした経験が一度もないせいか、紛失した時の対処法がパッと浮かばない。あなたはすぐに言えるだろうか?

・友人の話

これは先日、知人と電車に乗ろうとした時の話である。改札の付近で、知人がふと足を止めた。どうしたのかと振り返ると、バッグやポケットに手を突っ込みながら知人が一言。

「うわあ、定期落としたかも……」

なにーーーッ!? それヤバイじゃん! 聞くと前日に飲み過ぎたらしく、いまいち記憶がないとのこと。急いで自宅に戻って探してみるも、やはり定期は見当たらない。他に心当たりもなし。これは、やってしまったかもしれないな……。で、何カ月の定期なの?

「6カ月」

いつ買ったか覚えてる?

「おととい」

この、バッキャロォォォォォオオオ! なんでおととい買った6カ月の定期もうなくしてるんだよ。うっかりってレベルじゃねえぞ。で、いくらなの? ……は? な、7万円!? この……バッキャロォォォォォオオオ! お前なにさらしとんじゃコラ!! なにコラタココラァァァァアアア!

・7万円の紛失

思わず長州・橋本化してしまったものの、冷静に考えるまでもなく7万を落とすとかエグすぎるだろ。他人事ながら、どうしたらいいのか分からなくて私は少々呆然としてしまった。どうする? とりあえず交番とか行ってみる……? すると知人は、ある場所を目指して部屋を出て行ったのだ。

「大丈夫、前もなくしたことあるから!」

・速攻で行くべき場所

何が大丈夫なのか意味不明だったが、とにかく私も知人についていくことに。辿り着いたのは、普通に駅の改札だった。なるほど、まずは落し物で届いていないか確かめるのだな? 正しい判断である。

駅員さんに調べてもらうも、該当の落し物はないという無慈悲な回答。やはりダメか……。次こそ交番行ってみる? と、知人の方を見ると、何やら謎の用紙に記入している。ナニソレ? この後、7万の定期を落とした知人が、なぜ余裕な表情だったのかが分かることに。

・定期は再発行できる

知人が落としたのは、首都圏を中心に関東で使われている「PASMO」だ。恥ずかしながら初めて知ったのだが、「記名PASMO」と「PASMO定期券」は紛失しても再発行できるのだという。駅にて所定の手続きをした時点で落とした「PASMO」は利用不可となり、定期の情報やチャージしていた金額は再発行した「PASMO」に引き継がれるのである。

つまり速やかに手続きを行えば、拾われて勝手に使われる心配がなくなるということだ。再発行手数料として510円、デポジットに500円、合計1010円が必要になるが、7万円が1010円である。定期代をまるごとなくしたことを考えれば安いものだろう。手続きの翌朝、知人は新しい「PASMO」を受け取り普通に出勤したらしいぞ。

・知らないと損する

そんなの常識? たしかにそうかもしれない。だが定期を落とした経験がないと、意外に知らなかったりすると思うのだ。そう、私のように。何も知らない状態で7万円の定期を落としていたら、私なら相当焦ったはず。知らないというのは本当に恐ろしい。まさに「無知は罪なり」である。

・衝撃の事実

知人のおかげで一つまた賢くなった。タココラとか言ってすまなかったな。お前がいなければ私は無知のまま……ん? んんん? ぬほォォオオオ! よく見たら定期の裏に書いてあったーーーッ!! タコは私だったってか! うるせえタココラァァァァアアア!!

私はタコだったため知らなかったが(誰がだコラ!)、定期を落としてどこにも見当たらなかったら、すぐに駅に駆け込むと覚えておこう。そうすれば被害を最小限に抑えることができるぞ。以上、知ってるようで意外と知らない豆知識をお伝えした。この記事があなたのお役に立てば幸いだタココラ!

参照元:PASMO
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.