日本時間の2018年1月6日1時45分頃、日本人初となる無補給単独徒歩で南極点に到達した荻田泰永氏。1130kmもの距離を約100kgものソリをひき、50日間歩いて南極点に到達した。

日本でも大きな話題となり、テレビや新聞などで大々的に報道された荻田氏の偉業。当サイトでは、出発前からその様子についてレポートしてきた訳だが、南極点にたどり着いた彼は、いま一体どうしているのか? 現在の様子もお伝えしたいと思う。

・ALEキャンプに滞在

南極点に到着すると、すぐに飛行機でとんぼ返りする訳ではない。飛行機は2~3日の1便の割合でしか飛んでいないため、2~3日間は南極点から約1km離れたALE(Antarctic Logistics & Expeditions)のキャンプに滞在することになる。

ALEとは、約30年前に設立された民間団体で、冒険家や観光客の南極点滞在を支援しているという。荻田氏は冒険の過程だけではなく、南極点到達後に行うミッションもいくつか準備していた。それをこなしつつ、長旅の疲れを癒しているようである。

・到着時に歓迎を受けた

実は荻田氏は、日本の事務局だけに定時連絡をしていたわけではなく、起点となったユニオン氷河キャンプにも知らせていたという。そのため、荻田氏の到着はユニオン氷河から南極点のALEスタッフに伝わっており、彼の到着時にキャンプのメンバーが歓迎してくれたそうだ。

ALEキャンプに滞在するカナダ人の料理人ミッシェルさんは、シャンパンまで用意して、彼の冒険達成を祝福してくれたそうである。

「実は私が南極点に到着し、キャンプに入った時にミッシェルさんがシャンパンを用意してくれていて、南極点到達をみんなで祝ってくれました。嬉しかったな。長年、極地を旅してきましたが、こういう素敵な人たちとの出会いが本当に忘れられません

・実は時間を持て余している……

50日もの間、ただただ自然を相手にひたすら歩くだけの日々。孤独な戦いを続けてきた彼にとって、人のぬくもりは心にしみるに違いない。そして一生忘れることのできない記憶して、胸に刻まれたことだろう。

ちなみにここまで毎日歩き続けた荻田氏は、「飛行機が来るまでどこにもいかなくても良い状況」を持て余してしまっているのだとか……。いずれにしても、日本に無事に帰国してくれることを願う。

協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
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