img_3143

先日、名古屋市が行ったあるアンケートが話題になったことを覚えている人はいるだろうか? 全国主要8都市に住む人を対象に「都市の魅力やイメージ」についてアンケートを行ったところ、同市がぶっちぎりの最下位となったのだ。この結果に名古屋市民はショックを受けたという……。

この件について、名古屋を観光で訪れたことのある私(あひるねこ)としても、まあわからなくもない、というのが正直なところだ。だがしかし、名古屋名物『どて煮』。あれはガチではないか? めちゃくちゃウマいのに、いまいちメジャーでないのは非常にもったいないと思うのだ!

・どて煮はいいぞ

八丁味噌などの赤みそを使い、牛スジや豚モツを煮込んだ名古屋名物『どて煮』。名古屋といえば手羽先や味噌カツ、ひつまぶしが有名だが、どて煮はそれらと比べると軽視されている……気がする。これはゆゆしき事態だ。私はどて煮が好きなのである。

ただ、どうやらこの料理は好みが別れるようだ。たしかに味噌が甘いので、甘い煮込みってどうなの? と思う人も多いのだろう。実際、名古屋出身の友人に どて煮が好きだと言うと喜んでいた。苦手な人は多いらしい。

・東京に専門店が

あの味を懐かしく思っていたある日、なんと東京に どて煮専門店があるという情報をゲッツ! 「世界の山ちゃん」にも どて煮はあったと思うが、東京に専門店とは珍しいではないか。さっそく、JR高円寺駅を出てすぐの場所にある「名古屋味噌 どて子」へと向かった。

img_3165

・八丁味噌づくし

こちらは、どて煮を串で出している(1本税抜100円)。もちろんそれは頼むとして、ちょっと気になったのがメニューにあった おでんだ。どて煮専門店と謳(うた)いながら、何をしれっと置いてるのかと。そこでこいつも頼んでやったのだが、届いた皿を見て驚いた、というか納得した。

img_3127

どて串と同じ皿に盛られた おでんが、驚くことに真っ茶色なのだ。お母さん! なんか知らない人来た!! そう、名古屋のおでんは どて煮同様、八丁味噌で煮込むので、見た目が茶色いのである。まさに八丁味噌のオンパレード。東京にいながら、名古屋のディープな魅力の片鱗を味わった気分だぜ……。

・万能食・どてめし

どて煮どて煮と言ってきたが、実は私が1番好きなのが『どてめし』である。ご想像の通り、どて煮をご飯にかけたものだ。ご飯に甘いどて煮とか正気か? と思う人もいるだろうが、どてめしは牛丼やカツ丼にも匹敵するポテンシャルを秘めた逸材なのだよ!

img_3143

甘いといっても、もちろんスイーツ的な甘さなんかじゃあない。あくまで味噌の甘みというか、熟成されたコクのある甘さなのだ。個人的に、この味噌で煮りゃ何でもウマくなるのでは? なんて思ってしまうくらいで、ご飯にも不思議とよく合う。ツマミにもシメにもなる万能食なのである。

img_3150

・食べてみろ!

初めての人には、どて煮単体よりも、むしろ どてめしをオススメしたい。なんとなくで食わず嫌いをしてしまうのは絶対もったいないぞ! 名古屋はたしかに観光する場所はあまりないが(許せ)、どて煮をはじめとして、食べ物は大いに魅力的な街だと思う。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 名古屋味噌 どて子
住所 東京都杉並区高円寺南4-45-1
時間 11:30~深夜
休日 なし

Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼どて煮にはビール(税抜420円)だろ!
img_3121

▼どて串(税抜100円)
img_3131

▼大根(税抜120円)
img_3138

▼はんぺん(税抜120円)
img_3130

▼串カツ(税抜100円)
img_3141

▼どてめし(並は税抜500円)と温玉(税抜100円)
img_3157

日本, 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4丁目45−1