国会の吉野家のみに存在する店舗限定メニュー『牛重』。これが2021年8月12日から『黒毛和牛重』として全国で販売開始となっている。私(中澤)は、以前国会で食べたことがあり、あまりのウマさに「もう1度食べたい」と思っていたのでめっちゃ嬉しい。

しかし、果たして全国版『黒毛和牛重』は国会の『牛重』と同じなのか? そこで販売開始された本日、速攻で食べて記憶と比較してみた。

・いまいち信用できない理由

まず、私がなぜそういった疑いを持ったかと言うと、吉野家のリリースにこう書かれていたからだ。

「国会議事堂内にある永田町一丁目店でのみ販売している「牛重」をブラッシュアップした商品です」

──ブラッシュアップとは? そのままの牛重が食べたいんですが。ちなみに、価格も国会の店舗限定『牛重』は税込1527円なのに対し、全国版『黒毛和牛重』は税込1419円と100円近く安くなっている。怪しい……。

・もう1つ違いを発見

そこでさっそく吉野家に行ってみた。店内には私含めて5人の客がいたのだが、そのうち3人の注文が黒毛和牛重である。国会で牛重を食べた時の状況になるべく近づけるためにテイクアウトで購入したところ……


容器が違う……!

国会の方は長方形の弁当箱タイプにのしまでついており、開けるのさえビビって躊躇してしまうオーラがあったのに対し、全国版は普通の丼カップだ。ちなみに、店舗で食べていた人はちゃんと重箱だったことを確認したが、芽生えた疑惑がどうしても拭えない。やっぱり別物ではないのか?

・牛重詐欺の証人喚問

吉野家は牛重ではないものを牛重に見せかけて高い価格で売りつける “牛重詐欺” を働いているのではないか。もしそうなら証人喚問ものの事件である。黒毛和牛重よ、君の答弁を聞かせてくれないか


パクリ……


あー! これこれッ!!

厚みがあるのに滑らかな舌触り。脂が乗っているが、決して下品な感じではなく高級感がある。しかしながら、味付けは紛れもなく吉野家の味。その全てが言葉以上に雄弁に語る。「俺、牛重っすよ」と

・価格が安い理由

正直、味は記憶の中の牛重と全く同じだった。どうやら、吉野家の言う「ブラッシュアップ」とは、ほぼ分からないレベルのマイナーチェンジだったようである。では、価格が安くなっているのはなぜなのか

そこで吉野家の広報に聞いてみたところ、理由は「少しでも安く皆さんに召し上がっていただきたいので」とのことであった。細かい価格に関しては「良い肉ということで税抜き1290円(税込1419円)に決まった」らしい。


というわけで、少し安く食べられることも今回の利点の1つ。数量限定とのことなので食べてみたい人は急げー!

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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