昨年、人気とんこつラーメンチェーン「一蘭」による驚きの発表にネットがザワついた。なんと『100%とんこつ不使用ラーメン』の店舗を新たにオープンするというのだ。いや、アイデンティティどこいった!

実はこのラーメン、諸事情により豚を口にすることができない人たちのため、約20年という年月をかけて開発された努力の結晶なのだ。一体どんな味に仕上がっているのか? オープン初日に食べに行ってみたぞ!

・話題の豚なし一蘭

本日2019年2月28日、東京・新宿にオープンした「一蘭 西新宿店」。こちらは『100%とんこつ不使用ラーメン』専門店のため、通常のとんこつラーメンは置いていない。

最初に食券を買うのは他の店舗と変わらないが……。

『100%とんこつ不使用ラーメン』のお値段1180円とはなかなか、いやかなり強気な価格設定である。それだけ手間暇かかったスープということなのだろう。うむ。

仕切り付きのカウンター席もいつも通りだ。

そしていよいよ、豚を使っていないとんこつラーメンが降・臨! といっても、チャーシューの代わりに「牛弥郎(ぎゅうやろ)」という牛バラ肉を煮込んだものがトッピングされている以外は、見た目も匂いも普通のとんこつラーメンである。

さあまずは、おそらく全員が気になっているであろうスープから飲んでみたい。まったく予想がつかないが、果たしてそのお味は……?


あ……普通にとんこつだコレ。


・鶏なのにとんこつ

驚くことに、それは我々が想像する通りのとんこつラーメンの味だった。それと同時に、代用しているという鶏の味もしっかりする。いや、それ鶏白湯じゃん! と思うかもしれないが、違うのだ。口に入れた瞬間の香りや風味自体は、完全にとんこつラーメンのそれなのである。

トロリとしたスープは麺にもよく絡む。何口かすすった後、上にかかっている赤いタレとよく混ぜ合わせながら食べると、いよいよ普通のとんこつラーメンとの違いが分からなくなってきたぞ。正直、飲んだ後に食べたら気付く自信がない。

とんこつのあの独特な味を、豚を一切使わずにどうやって再現しているのか? 我々には知る由もないが、「一蘭」がわざわざ専門店を作ってまで世に出した理由は理解できた。こればかりは、実際に現物を食べてみないと伝わらないだろう。

・未体験の味

値段の高さがネックではあるが、ラーメンファンなら一度食べておいて損はないと思われる。「一蘭」が20年かけて完成させた執念の一杯、新宿に立ち寄った際はぜひ。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 100%とんこつ不使用ラーメン専門店 一蘭 西新宿店 ~発祥の店~
住所 東京都新宿区西新宿7丁目10‐18 小滝橋パシフィカビル 1F
時間 24時間
休日 年中無休

参考リンク:一蘭
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼シートに好みの味をチェックするのはいつも通り。

▼替玉は210円だった。

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