世界最大の熱帯雨林であるアマゾン。その面積は全地球上の熱帯雨林の半分にも相当するとも言われ、いまだ発見されていない新種の昆虫などが多数存在している。

今回ご紹介するのは、そんなアマゾンに生息する生物の動画だ。新種ではないようだが、都会ではなかなか見ることのできない珍しい生物の姿が収録されているぞ。

・植物のようなワサワサとした生物

動画を公開したのは、昆虫学者の「アーロン・ポメランツ」さんだ。再生すると映し出されるのは、パッと見たところ樹木に生えた植物のようなワサワサとした物体。しかし、カメラが近付くと……こ、これは! ワサワサが一斉に「ピクン、ピクン」と動き出したではないか!!

いったいこの生物は何なのだろうか? 海外メディア「Daily Mail Online」によると、動画に収録されている奇妙なワサワサは、なんと昆虫の一種である「ハバチ(Symphyta)」の幼虫が集まった姿なのだそう。

・身を寄せて命を守る幼虫

1匹でいると小さくてすぐに捕食されてしまうため、幼虫たちは身を寄せ合って大きな生物であるかのように見せかけて身を守っているらしい。確かに、動画を見ても小さな虫の集合体だとはすぐに判断しにくい。

興味深い行動であるが、虫が苦手な方はくれぐれも閲覧注意。ただ、小さな幼虫たちが協力し合いながら一生懸命に生きようとしている姿だと思うと、何だか可愛らしくも思えてくるぞ。

参照元:Instagram @nextgenscientistDaily Mail Online(英語)
執筆:K.ナガハシ