穏やかだった師走もいつの間にか本格的な冬へ。今季初の冬将軍が到来したことで震えるような寒さが日本列島を襲っているが、冬になったものは仕方ないし寒いものも仕方ない。こうなったら冬らしい食べ物を食べるに尽きる。冬といったら鍋!

その鍋の中でも もつ鍋なんか最高だが、とある店だとまさかの金額で食べられる。聞いて驚くなかれ。なんとお値段290円(税込)! 2900円じゃなくて290円! 0が1つ少ないワケじゃない!!

・ただの安いもつ鍋じゃなさそう

もつ鍋が290円。普通だったら「どうせ大したことない」なんてナメてかかってもおかしくない。なにせ290円。安さが爆発しすぎている。しかし、今回ばかりは1ミリもナメてかからなかった。なぜならば……!

290円のもつ鍋を出しているのが福岡県を中心に店舗を展開するウエストだからである。福岡県で焼肉、そしてうどんといったらウエスト──そう言っても過言じゃないくらいの有名チェーンなのでナメるどころか逆に期待してしまう自分がいたのだ。

ちなみに290円のもつ鍋を食べるには条件があって、17時からという時間制限、そして限られた店舗(詳しくはウエストHPを参照)でしか提供されていない。また、注文は2人前からと小さめに注意書きがあるのも頭に入れておいた方がいいだろう。

・文句なしのもつ鍋

まぁそれでも安いから小さめ表記もご愛嬌といったところだが、たった290円でどれほどのクオリティを実現しているのかお手並み拝見といこう。対象店舗へ行って注文すると、すぐにガスコンロともつ鍋が出てきた。

鍋の中にはゴボウ、キャベツ、揚げ豆腐、ニラ、ニンニク、もやし、そしてもつが入っている。見た目は普通にもつ鍋しているからもうこの時点で勝ち戦も同然だが、ウエストのうどんダシで作っているらしいから鬼に金棒で完全勝利待ったなし!

あとは食べて勝利を堪能するだけ。火を通せば……


あっという間にもつ鍋の出来上がり。味の方はもう高級店に行く必要はない……とまでは言わないが、サッパリしていてヘルシーなもつ鍋は確実にお値段以上。ぶっちゃけ金額は高いのに味が大したことない店もあるなか、こんなにもお手軽にウマいもつ鍋を食べられるとは!

もうウエストでもつ鍋を食べながらお酒を飲めばすべてが完結する──。そうとさえ思えてくるだけに十分スゴいが、同チェーンならではの楽しみ方ができることを忘れちゃいけない。そう……

ウエストには卓上にネギと天かすが置いてあって自由に食べられるのがデフォ。んで、これらを加えることでちょっとした変化球も楽しめるのである。

・うどんの追加もできる

それに加えて具の追加もできるから無双状態。うどんは鉄板メニューでありながら、追加料金が200円という激安っぷりだからヤバい。

好みによって最初から投入するもよし、あとから入れるもよし。どちらにせよ、たった200円でもつ鍋をグレードアップさせられる。

福岡県らしく少々コシなしの麺のため好みが分かれるかもしれないが、これなら大食いの人でも満足のいく食事ができるだろう。ただ、ここだけの話、うどんに関してはうどん単品で食べた方がいいかもしれない。決して美味しくないとかじゃないけど、個人的にうどんはそのまま単品の方がいいなと感じた。

・おじやセットも追加

ここまででもお腹が膨れていたものの、せっかくなのでおじやセット(200円)も注文。

内容としては卵、白米、漬物の3種の神器。このうち卵と白米を鍋に投入すれば……

当然ながらウマい以外の表現が見当たらない。ここで改めて驚いたのがまだ1000円も使っていないこと。今回2人で食べて合計980円でフィニッシュ。つまり1人あたりワンコインいかずにもつ鍋でお腹いっぱいになれた。

もつ鍋と聞いたら「お高いんでしょ?」的なイメージがありがちだが、木っ端微塵に打ち砕くような価格破壊。もともともつ鍋が根付いている福岡県だからこそかもしれないが、ハードルの低さは他になく最高であった。これはまれに見る高コスパ……いや、鬼コスパ!

九州各地は当然として関東地方の一部にも出店しているウエスト。前述したようにもつ鍋は2人前からの注文となっているが、具の追加をしなければ1人でも全然イケるはず。安く、ウマく、ササッともつ鍋を楽しみたい人は参考にしてほしい。

参考リンク:ウエスト
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼居酒屋メニューもやっす!

▼種類も多い

▼もつ鍋とお酒の組み合わせも間違いない