日本語って難しい。日本に住んでいながら言うのも何だが、改めてそう思う。マヨネーズの「キューピー」は正しく書くと「キユーピー」、一段落は「ひとだんらく」じゃなくて「いちだんらく」など、間違えていても通じる場面が珍しくないからだ。

そして最近だと「KIOSK」という難語に出会った。駅ナカにあるコンビニであることは言うまでもないが、これってキオスク? それともキヨスク? 読んで文字のごとく「キオスク」と思うかもだが、実は……。

・時代と共に変化

どちらの読み方でも間違いではないのだ。鉄道弘済会のHPによると、1973年に駅売店の愛称をKiosk(キヨスク)と制定。さらに東海キヨスク株式会社は「ヨ」と表記をしている。

ただ、JR東日本リテールネットだと「キオスク」の表記になっているかと思えば、創立時の名称は「東日本キヨスク株式会社」だったりする。混乱してしまいそうになるが、整理するとキヨスク事業が分割されたことで名称変更に繋がったといえば分かりやすいだろうか。

・東日本ではどう読む?

では、キヨスクとキオスクの両方を使用したことのある東日本リテールネットはどちらが正しいのか。直接問い合わせたところ、「KIOSK」の読み方はキオスクとのことだった。ザックリ言うと、地域によって読み方が異なるといったところである。

ちなみに、首都圏だと「KIOSK」は徐々に新業態の「NewDays(ニューデイズ)」に転換しているから「キオスク」を使う機会が減っていきそうだ。でも、そうだとしたら「キヨスク」が全国的に多くなって使われる……うーん、やっぱり日本語って難しい。

参照元:鉄道弘済会JR東日本リテールネット東海キヨスク株式会社
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.