iPhoneユーザーなら、友達や家族との間で「AirDrop(エアドロップ)」を活用しているはず。これは写真や動画を共有することができるというもの。手軽に写真を共有できる便利な機能だ。

ただ、これを悪用するケースが相次いでいるという。不快な写真を見知らぬ他人に送り付ける行為を「エアドロ痴漢」と呼ぶそうだ。すべての人のエアドロップを受け入れる状態にして、山手線1周したら、変な画像を送り付けられたりするのか? 実際に確かめてみた

・新宿駅からスタート

この機能はWi−Fiをオンにした状態で、なおかつエアドロップを受け入る対象を「すべての人」にしていると、近くで送信した人の写真や動画を受け取ることができる。つまり無防備になるのだ。完全無防備の状態でさっそく山手線新宿駅からスタートした。


ホームに立ったのは14時頃。到着した電車に乗り込み、エアドロ検証開始!


・何事もなく池袋へ

1日150万人もの人が乗り降りをする、日本一の利用者数の多い駅だ。いつ何時、エアドロアタックを食らうかわからない。いきなり攻撃を仕掛けられることに期待したのだが、何事もなく電車はアッと言う間に新大久保に到着。そのまま高田馬場、目白と進み、次の巨大ハブ駅の池袋へ。


・さらに上野から東京へ

新宿よりも利用者数は劣るが、1日の利用客数では3位を誇る池袋。ここならすぐにでも来るはず。と思いきや、またしても何事もなくスルー。海外からの観光客も多い上野駅へとたどり着いた。


iPhoneの受け入れ態勢は万全なのだが、幸い遭遇しない。御徒町・秋葉原・神田と通過して、1日90万人が利用する東京に着いた。これでようやく山手線半周。


キャリーや旅行バッグを抱えて、新幹線へと乗り継いでいく人の姿が数多く見られる。だが、エアドロは来ない。


・そして渋谷から新宿へ

品川をスルーして、そのまま渋谷へ。先日ハロウィンでにぎわったこの街なら、もしかして……。


しかし、ここでも幸運なことに、何も起きることはなく終了。そのまま原宿・代々木を経て、新宿へと帰りついた。


・妙なネットワーク名?

エアドロアタックは食らわなかったが、妙なネットワーク名に遭遇した。その名前は……。

「中野くんの料理」?


・受け取りの設定を見直そう

ニュースなどを見ると、エアドロ痴漢の被害を受けたという人がいるが、受け取りの設定を「受信しない」もしくは「連絡先のみ」にした方が良いだろう。またWi−Fiをオフにしておけば、エアドロップを受け取らずに済むし、バッテリーの節約にもなるので、不要な画像を受け取りたくないという人は、これらの設定を確認しよう。


Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:iOS