主力商品の「サッポロ黒ラベル」を大黒柱に、アサヒやキリン、サントリーと並び “ビール界の四天王” に君臨するサッポロビール。実は「エビスビール」も同社の商品なのだが、このことを知っている人は意外と少ないから “ドヤ顔知識” としてまあまあ使えるぞ。

それはどうでもいいとして、今回は旅先で偶然見つけたレアな限定ビールをご紹介したい。サッポロビールが誇る数多くのビール工場のうち、栃木県の那須工場でのみ生産されているのが、その名も『空模様シリーズ』だ。

・栃木県限定発売

調べてみたところ、2014年から発売されている空模様シリーズ。サッポロビールは全国にグループ会社も含め10以上の工場を有しているが、その中でもたった1カ所だけ那須工場でのみ生産、栃木県だけで販売しているレア度の高いビールである。

味は全部で3種類あり「流れる雲のヴァイツェン」「陽ざしのピルスナー」「月夜のデュンケル」と、どれもオシャン(お洒落)なネーミング。価格はどれも1本税抜300円だ。

クラフトビールが簡単に手に入るようになったご時世とはいえ、まさかサッポロビールがこっそりお洒落ビールを製造していただなんて……! というわけで3本とも購入し、どんな味がするのか確かめてみることにした。

・いつものっぽくない味

まずはグラスに注いでみると、おお……どれも色が違うじゃないか。「陽ざしのピルスナー」はよく見るビールとほぼ同じ色あいだが、「月夜のデュンケル」は黒ビール2歩手前くらいの濃ィィイイイ色をしている。

さっそくビール好き数名と飲んでみると、3種類ともいつものサッポロビールっぽくなくてウマい! 決して黒ラベルがまずいという意味ではないが、飲み口もコクも爽やかさも全てにおいて “いつもの感” が皆無なのだ。

特に「これはウマい!」と満場一致になったのが「流れる雲のヴァイツェン」で、フルーティーな香りと爽やかな口当たりは、普段はビール派ではない人でもきっと気に入ることだろう。また「月夜のデュンケル」もコクが深く高評価であった。

基本的には栃木県でしか販売していないが、サッポロビールのネットショッピングからも購入できる空模様シリーズ。ビールに目がない人はぜひチェックしてみてくれよな!

参考リンク:サッポログループネットショップ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.