たこ焼きといえば、大阪はもちろんのこと日本全国を見渡しても身近な存在だ。季節を問わずに食べられるし、一口でパクリとイケるのもよい。当然ながら冷凍食品も販売されており、クオリティーも高いときたらそりゃ距離も近くなるってものだ。

たこ焼き界の中でも圧倒的な人気を誇るのが「築地銀だこ」だが、同社の冷凍たこ焼きは他社のものと比べてどれくらい味に差があるのだろうか。もしかしたら、もしかしなくても、冷凍食品ならそこまで変わらないんじゃないの? ってことで、セブンイレブンの冷凍たこ焼きと食べ比べてみることにした。ちなみに、なぜこの2つを比べようとしたのかというと……

一触即発の陳列っ……!


都内の某セブンイレブンで、両社のたこ焼きが隣も隣に並んでいたのである! マジカヨ、マジカヨ!!


さすがに自社製品の方が数で勝っているが、どういう考えで並べているのだろうか。あまりに驚いたので東京・新宿区にあるセブンイレブンを20店舗ほどパトロールしたところ、そもそも銀だこの冷食を置いている店がなかった。破天荒すぎるだろ、このセブン……!

ただ、銀だこの冷食も置くということは理由があるから他ならない。売れ行きのデータをとっているのは当たり前として、自社製品と銀だこの商品を隣に置くことで相乗効果でも出るのだろうか。それとも……

・両社のスペック比較

と、推測したところで答えは店長さんに聞くしかないので置いておくが、ここで話を戻して食べ比べてみるとしよう。食べるにあたり、それぞれたこ焼きのスペックは以下の通りだ。

【セブンイレブン】
価格 → 税込226円
内容量 → 193g
個数 → 6個

【銀だこ】
価格 → 税込540円
内容量 → 178g
個数 → 6個


見た目こそ銀だこの方が大きく見えるが、重さに個数、チンするだけで完成とほぼ同じ。セブンはソースとかつお節がついているのに対し、銀だこはソースとかつお節に加えて青のりも入っていた。

問題は226円と540円の価格差である。2倍以上の大きな差が出ているため、圧倒的に銀だこがぶっちぎって勝ってもおかしくない。……と思いきや! 実際に食べてみると……おやおや、どうしたことでしょう。

安いセブンの方が美味しいじゃないですか。


もちろん個人の好みはある……あることは百も承知だが、セブンのたこ焼きは全体的にフワッとまとまっていて、ソースとの相性もいいのだ。一方、銀だこもお店の味を再現していて美味しいのは美味しいけど……。

まぁ、ここは “待て待て、落ち着け” である。1人の舌だけで「セブンの方がヨロシ」と判断するのは早計だろう。ということで2名を召喚!

・出身地で好みは変わる?

食べてもらったのは北海道、そして京都のコンビ。特に京都は大阪に近いため、普通の人よりもたこ焼きについて詳しいはず! どちらがどちらのたこ焼きか詳細を教えず、もぐもぐタイムしてもらうと……

間を置いて「ふむ……」と考え込む2人。どちらが美味しいかと聞いて、出た結論は……

「こっち(セブン)ですね」


こ、ここでも210円が上回ってしまうとは……。聞けばセブンのたこ焼きは関西のソレに近いという。それならば、東京生まれ東京育ち……ちゃきちゃきの江戸っ子に食べてもらうとしよう。いでよ!

もぐもぐ……

「セブンだね」


江戸っ子はいつも冷凍庫にストックしているからどちらがセブンか分かるとのことだったが、食べ比べたらセブンの方が好みらしい。まさかの4人中4人が、セブンの方が美味しいという結果になるとは思っていなかった。いやはや、最近のコンビニってスゴいわ……!

しかし、銀だこの方も当然ながら美味しい。値段が高いのはブランド名、外をカリッと揚げているからだろう。それでいて中はフワッのタコさんプリンッ。銀だこらしさ全開だったことは伝えておこう。銀だこの “ソレ” を求めている人はドンピシャだ。

参考リンク:セブンイレブン「たこ焼」
Report:冷凍食品研究家・レンチン原田
Photo:RocketNews24.

▼優秀だけど公式がぶっ飛んでるテーブルマークのたこ焼き