今年の天皇賞(秋)は超豪華版! 10頭のG1ホースが顔を揃えているだけでなく、最強牝馬・アーモンドアイと3歳世代のエース・サートゥルナーリアの初対決にも注目が集まりそうだ。

ともに甲乙つけがたいスーパーホースだが、勝つのはよほどのことがない限り1頭。はたして秋の盾を手にするのはどちらか、それとも伏兵が割って入るのか。本記事では2大巨頭を中心に予想をお届けするが、「騎手」と「枠順」に注目したら答えが見えてきた!

・両馬の背中を知るルメール

日曜東京のメインは、芝2000mで行われる天皇賞(秋)。幾多の名勝負が繰り広げられてきた、中距離路線の王者を決めるレースである。

何といっても注目は、②アーモンドアイ⑩サートゥルナーリアの初対決。両馬ともデビュー以来ほぼパーフェクトな戦績を残しており、力関係を見極めるのは難しい。

鍵になるのは鞍上ではないかと筆者は考える。②アーモンドアイに騎乗するのは、長らくコンビを組んでいるルメール騎手。一方の⑩サートゥルナーリアは、短期来日中のスミヨン騎手との初コンビで挑む。

スミヨン騎手も世界的な名手だが、今回に限ってはルメール騎手に分がありそう。なぜならルメール騎手は⑩サートゥルナーリアの主戦も務めており、その能力を肌で知っているからだ。どこからアクセルを踏めば負かせるか、きっと頭の中でプランは出来上がっていることだろう。

また、天皇賞(秋)は枠順も重要である。最初のコーナー(2コーナー)までの距離が短いため、外枠の先行馬は良いスタートを決めないとポジションを取ることが難しいのだ。

⑩サートゥルナーリアは差す競馬も出来るが、ある程度ポジションは欲しいタイプ。しかし外枠に入ったうえ、ダービーで出遅れたようにゲートの不安も抱えている。前に行くのか、それとも控えるのか。スミヨン騎手にとっては、事前にレースプランを立てるのが難しいのではないだろうか。

馬の能力が拮抗しているのであれば、こういったことが最後に勝負を分けるのではないかと筆者は思うのである。したがって本命は②アーモンドアイ。

馬券は馬単で勝負。②アーモンドアイを軸(1着固定)にして、相手は⑤⑥⑬⑭。配当のことも考えて、⑩サートゥルナーリアは切ります。激安馬券は要らない!

・穴で面白いのは……

相手に入れた馬のなかでも、穴で面白そうなのが⑬ランフォザローゼス。過去の戦績を振り返ると、外国人騎手を起用した場合は4戦してオール連対。一方、日本人騎手を起用した場合は4戦して全て馬券圏外。今回、デムーロ騎手の起用で一発がないだろうか。

最近おとなしいデムーロ騎手だが、このまま黙っているとも思えない。過去には2年以上も白星から見放されていたエイシンフラッシュと天皇賞(秋)で初コンビを組んで復活させた実績もあり、その手腕に期待。ということで、⑬ランフォザローゼスの複勝も買います。


レイデオロやフィエールマンこそ不在だが、まさに最強馬決定戦といってもいい面子が揃った今年の秋天。競馬ファンの方は今から楽しみで仕方ないだろう。発走時刻は日曜日の15時40分。テレビの前で正座して、そのときを待つべし!

・【追記(結果)2019年10月28日11:40更新】

結果はアーモンドアイ → ダノンプレミアム → アエロリットでした。サートゥルナーリアを切るところまではよかったですが、ダノンプレミアムがなかった……。来週はG1お休み。次回の予想にご期待ください。

参照元:JRA公式サイト
予想・執筆:グレート室町
Photo:RocketNews24.