魚がウマいのは夏より冬」……と誰かが言ったとか言わないとか。一般的に海水の温度が下がる冬場は魚の身が引き締まり、これから旬を迎えるネタも実に多い。2020年11月25日、そんな旬のネタがスシローに投入された。

今回ご紹介するのは「〇〇フェア」という種類ではなく、冬場だけ提供される「冬の限定メニュー」である。オープン直後のスシローで12品の冬限定メニューを食べてきた結果、1番のオススメネタが判明したのでお知らせしよう。

・スシローらしさ全開

店舗によって異なるが、今回スシローで発見できた「冬の限定メニュー」は全部で12種類。寿司・うどん・サラダ・揚げ物・スイーツ……などなど、スシローらしさ全開のラインナップとなっている。

冬に旬を迎える魚の代表格と言えば、やはり「寒ブリ」あたりになるのだろうが、果たしてスシローの「冬の限定メニュー」でもっともお得かつ美味しいのはどれなのか? 今回も味だけではなく価格も加味したコスパ最強ランキングをお届する。

なお、価格については一般店舗のものを表記した。都市型店については100円の皿が120円、150円の皿が170円、300円の皿が320円。その他のメニューについてはスシローの公式ホームページをご確認いただきたい。


第12位: 野沢菜巻き(100円)

野沢菜の巻物、野沢菜巻き。それ以上でもそれ以下でもないが、ハッキリ言って全然悪くない。特に食事の締めにはピッタリの1皿であろう。それでも最下位というのは、今回は総じてレベルが高かったためである。


第11位: 豚汁うどん(300円)

安定感のある豚汁にうどんをぶっ込んだ豚汁うどん。料理単体で見た場合、こちらも特に弱点は見当たらない。問題は「わざわざスシローで豚汁うどんを食べる必要があるのか?」だけだが、小さなお子様など一定の需要はあるハズだ。


第10位: まるごと海老の柚子こしょう天ぷら(300円)

「スシローの揚げ物にハズレなし」の格言通り、こちらもウマい。商品名こそ “天ぷら” ではあるものの、実際はフリッター系のサクサクとした揚げ物だ。海老が4本入っているので、何人かでシェアするのがオススメ。


第9位: えびと本ずわい蟹のサラダ(280円)

蒸しエビと本ずわい蟹のむき身がトッピングされたサラダ。マスタード系のソースとの相性もバッチリで、こちらも何人かでシェアしつついただきたい。エビとカニの量を考えると、コスパはかなりいいかも。


第8位: たら白子(150円)

冬のネタの代表格、たらの白子は第7位。まったりクリーミーな白子はポン酢のジュレといただこう。苦手な人にはオススメしないが、お好きな人はぜひ。


第7位: 季節の茶碗蒸し(180円)

スシローの茶碗蒸しはいつだって安定感抜群。そして提供されるのが妙に早い。それはどうでもいいとして、今回の季節の茶碗蒸しには銀杏が入っている。その他、ホタテやエビなど、スキの見当たらない茶碗蒸しだ。


第6位: 大赤貝(150円)

その名の通り、大ぶりの赤貝。やや磯の香りが強すぎる気がしなくもないが、コリコリした食感はたまらない。貝好きなら必食の1皿。


第5位: あん肝(150円)

7位の「たら白子」と同じく、あん肝はポン酢のジュレがトッピングされている。あん肝の濃厚な風味を感じつつも、白子と比較した場合、後味にクセがない。どちらか1つだけを食べるなら、あん肝がオススメ。


第4位: 大とろぶり(150円)

厚手にカットされたブリのはらすの部分。脂ののり具合は最高で、冬の間に絶対に食べておきたい1皿。4位ではあるが「冬の限定メニュー」のメインイベンター的な存在だ。


第3位: あったかフォンダンショコラ(180円)

想像通りの味ではあるが、悔しいことにこれがウマい。教科書通りにあふれ出すチョコレートと生クリームの相性はバッチリ。かなり濃厚なケーキなのにきっちり食べ切れてしまうから不思議。チョコレート好きな人にはかなりオススメ。


第2位: 筋子にぎり(150円)

イクラにはない ねっとり食感が楽しめる筋子のにぎりが堂々の2位。軍艦ではないので海苔の風味が筋子の邪魔をせず、ダイレクトに旨味が楽しめる。やや塩分が強いものの、トッピングの大根おろしが後味をさっぱりさせるイイ仕事をしている。ズバリ、必食だ。


第1位: 寒ブリ(100円)

身の厚さは4位の「大とろぶり」に及ばないものの、2貫であることを考えればコスパの良さはこちらに軍配が上がる。脂ののりや食べ応えも含め「これを100円で出すなんてさすがスシローや!」と感心せざるを得ない。スシローの企業努力に頭が下がる1皿。


ご覧のように、ハッキリ言って今回はハズレがない。ぶっちゃけ、いつもは多少無謀なメニューも紛れているスシローだが「冬の限定メニュー」に関しては “無謀枠” が見当たらなかった。端的に「冬の精鋭たち」と呼んで差し支えないだろう。

というわけで、上記のランキングを参考に2020年の「冬のスシロー」を思う存分楽しんでいただきたい。個人的に4位以上はすべて自信を持ってオススメだ。どうやら「魚がウマいのは夏より冬」の格言はあながち間違いではないらしい。

参考リンク:スシロー公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.