はれのひ騒動。説明するまでもないかもしれないが、振り袖の販売・レンタル業者「はれのひ」が突然営業を停止し、成人式に晴れ着を着られない新成人が相次いだ騒動のことである。産経ニュースによれば、その被害額は1億円を超える見込みなのだとか。

さて、今回はその「はれのひ騒動」の風評被害について紹介したい。それが……あまりにも酷い

・同名の会社

「株式会社晴レの日」は、神社・仏閣結婚式をプロデュースしている会社。偶然にも “はれのひ” と名前が同じであるものの、騒動を起こしている「はれのひ株式会社」とは一切無関係の会社である。にもかかわらず……

今回の件で、被害をこうむってしまったようだ。1月8日、同社の公式Twitterアカウントはこのように投稿している。

「本日は、想像以上のいたずら電話に悩まされながらの営業となってしまいましたが、スタッフ一同負けずにえがおでお客様をお迎えしますよo(^▽^)o」

──さらっと書かれているが、「いたずら電話に悩まされ」って……。一体どのような内容だったのだろうか? 気になったので、私がメールで問い合わせると……2日間でいたずら電話が200回以上かかってきたそうだ。詳しい内容は以下の通り。


Q:いたずら電話の内容はどのようなものでしょうか?

担当者:「いたずら電話については、ほとんどが無言電話です。『はれのひ』被害者の方からの間違い電話等もありませんでした。また、『興味本位で電話してしまってすみません。まさか繋がると思いませんでした』といった類の電話もありました。

1月8日の報道時は、私どもとしてはご心配されているお客様への対応を第一に、そして神社様・仏閣様・パートナー企業様へのご説明にスタッフ一同が奔走している最中でしたので、心無い いたずら電話は大変なストレスになりました」


Q:いたずら電話の回数はお分かりになりますか?

担当者:「1日ごとに集計はしていませんが、報道が加熱しはじめた1月8日14時頃から1月10日正午までの約2日間で、いたずら電話200件以上、顧客からの確認問合せ約100件の入電がありました」


Q:いたずら電話の他に風評被害はありましたか?

担当者:「取引業者様への誤解や動揺のほか、提携のお話が進んでいた企業様から、社名のイメージダウンを懸念して、契約白紙のお話がありました。

また、今後ご結婚式をお考えのお客様にどの程度 今回の『はれのひ』のマイナスイメージが響いてくるかが懸念されるところです」


──以上である。いかがだろう、あまりにも甚大な被害ではないだろうか? 何度も繰り返すが、「株式会社晴レの日」は、騒動を起こした「はれのひ株式会社」とは全く関係ない。それなのに、これだ。

冒頭で「はれの日」騒動の被害総額は約1億円を超えるらしいと書いたが、上のような風評被害の分も加えたら、一体どのくらいになるのだろう? 見当もつかない額になりそうだ……。

協力:晴レの日
参照元:産経ニュース、Twitter @harenohi_japan
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼「いたずら電話に悩まされながら」とあったので、実際に聞いてみると……

▼イラズラ電話200回という驚きの回答が返ってきた